フィンランドは北欧の結構寒い方の国で、サウナで有名かもしれませんね。
昨夜テレビの「世界一受けたい授業」でもフィンランドについて放送していて、「かぶった!」と思いましたが、観られた方も復讐ですよ~(笑)
そのフィンランドは3年連続で「世界一幸せな国」という称号を持っています。
でも何で?どこが?と思っちゃいますね!
寒いのが苦手という場合も、ちょっと住みにくそうと思うかもしれません。
どんなところで国民が暮らしていて幸せと感じるのか…
- 将来や老後に不安がない
- 教育や就職に関してのサポートがしっかりしている
- 男女平等である
- 自然が美しい
- 治安が良い
この辺だけでも「あーー!日本もそうすればいいのに!」と思うことも沢山出てきそうです。
↑ とってものどかな首都ヘルシンキの街並み
1.将来や老後に不安がない
まず、フィンランドは税金が恐ろしいほど高いです。
それでも不満がないというのは、どれほど素晴らしい保証が未来にあるか想像しちゃいますね。
税金の高さで例えれば、贅沢品には100%の税率も存在します。
つまり100万の車に200万払う必要があるということです。
食料品などでも24%の消費税がつく計算だそうです。
その代わり、国民の医療費は全て無料で、老後もある程度は保証されています。
1970年に「子の親に対する扶助義務」を廃止していて、高齢者はかなりの確率で独立しています。
高齢になっても元気なうちは仕事をし、医療に頼っても無料であることから子供のお世話にはならなくて済みます。
ホームに入る時は年金の80%を払えばOKで、残りの20%は手元に残ります。
実際は、日本ほどは顕著ではないものの、それまでの収入の差は大きく影響しているようです。
良いホームは各種のイベントに参加できるような「テーマ型の老人ホーム」になっていて、一律平等な介護を受けられるかといえばそうでもなさそうです。
2.教育や就職に関してのサポートがしっかりしている
まず、保育園から大学まで全ての教育費は無料です。(フィンランド人はもちろん、EU・EEA圏内の学生だったら全ての授業料が無料)
交通費や給食費まで無料です。
そのうえ、大学生になると一ヶ月に6万円ぐらいの補助金が出ます。
また、住宅費用として家賃の80%を補填する制度なんかもあるので、貧富の差もなく大学まで通えます。
こんな制度があることで、大抵の大学生が、親が近くにいても家を出ることが普通のようです。
↑ のびのびと育つことで自発的な「学びたい」心が醸成されます
会社に入っても一日に2回ものコーヒーブレイクの時間を持つことが出来、会議もサウナで行ったりします。
会社にサウナがあるというのも凄いですよね!
ベビーカーを押していれば、その親も交通費無料という凄い制度もあります。
それぞれの個性を大切にした進路を選べるので、日本人のように「とにかく大学だけは出ておきたい」などという先入観はなく、好きなことを選んで突き進んでいけます。
学ぶという姿勢も自発的なので、就職に関しても同じような会社に集中する日本とは若干違うようです。
3.男女平等である
フィンランドは1906年、女性に完全参政権を付与した世界初の国でそれ以降110年以上もの間、「男女平等」に対しては世界のトップを維持しています。
女性の大統領、首相、裁判長など色々な部分で女性の活躍が目立っています。
現在の内閣は首相も女性(34歳)で官房の半数以上が女性というところからも、女性もどんな夢でも見れる国だと言えるでしょう。
女性だけが育児をするという考え方もなく、両親という目で「育児休暇」が取りやすくなっています。
そういう面のサポートなくして、女性の活躍はあり得ないのだと実感しますね。
4.自然が美しい
オーロラがみられることでも有名で、観光にも行かれた方もいるのではないでしょうか。
湖や森の数もヨーロッパ随一で湖に関しては、188,000もの湖があると言われています。
冬場は寒いですが、スキーも出来ますし、フィンランドサウナがその冷えた身体を温めてくれます。
↑ 神秘的なオーロラは本当に見たい!絶対みたい!
なんと、2人に1つ以上のサウナがあるというのもちょっと凄い数字ですね!
お酒も料理も美味しいし、想像するだけでゆったりと時間が流れていくように感じます。
5.治安が良い
フィンランドの人々はちょっと日本人と似ています。
シャイでおとなしいけど、とっても親切です。
忘れたお財布が出てくる確率も日本より高いといいます。
税金が高いので、フィンランドの人はモノをとっても大切にします。
シェアすることも、中古品を手に入れることも、家族で代々使い続けることも当たり前になっています。
そんなフィンランドで「素敵なギフト」が1つあります。
赤ちゃんが産まれたら、国から「マタニティBOX」が届きます。
その中にはオムツや育児用品がぎっしり詰まっているのですが、その頑丈な段ボールは赤ちゃんのベットとして使用できるというのです。
その中には段ボールに敷き詰めるマットレスまで同梱しているのです。
なんだか素晴らしいですよね!
ベビーベットは借りない!買わない!貰わない!
「モノを大切にする」とはそういうことなんだと思いますね…
ムーミンが生まれたたフィンランド。
マリメッコというブランドも花をテーマに展開しています。
フィンランドの魅力は、旅人というよりは住んでみて実感することの方が多そうです。
観光だと外食になるので、高い税金は覚悟しないといけませんね!
日本も学ぶことが多い国、フィンランドの暮らし方に今こそ着目すべきなのかもしれません。