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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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台湾には「日本大使館」がありません。パスポートの紛失どうする?

台湾は中国の一部という見方をしているため「日本大使館」や「日本領事館」がありません。

 

通常は国交があれば、どの国にも日本は大使館を有しています。

 

それでは日本は何故、台湾を1つの「国家」として認めていないのでしょうか。

 

ざっくり言ってしまえば、「中国への遠慮」です。

1992年に中国は、「中国大陸と台湾はともに1つの中国に属すると口頭で確認したと言っているのですが、その後台湾では「国民党」から「民進党」へ政権が移ったことにより「台湾独立」がうたわれています。

 

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↑ 台湾とは友好的な関係があるにも関わらず大使館はありません

 

そうなると日本の立場は「見守るしかない!」ということなんだと思います。

 

中国は今後もあらゆる方法で「台湾」に対し、圧力をかけて「中国統一」を成し遂げようとするでしょう。

しかし、台湾の人々の気持ちは独立に向けて加速しているように感じます。

自分が「台湾人」だと答える人は全体では50%位なのに対し、若者では80%がそう答えています。

 

つまり、自分は「中国人」であるという認識はどんどん薄れてきているのです。

 

それでも日本はその両者に対し、「当事者間の問題なので、平和な解決を望む」ということしか言えないということなんです。

 

[北京 28日 ロイター] - 中国国防省は28日、台湾海峡における最近の軍事活動について、外国勢力による干渉や台湾独立を支持する勢力による挑発への対応であり、「(台湾)独立は戦争を意味する」と表明した。

台湾独立は戦争を意味する=中国国防省 | ロイター 

ロイター通信2021年1月28日より

 

複雑な事情は歴史的なことを考えれば種々ありますが、台湾と国交を持つということが中国を刺激し、中国と日本との国際問題に発展しかねないので「日本大使館」は置いていないということなんです。

台湾と国交を結んでいる国は、世界でもわずか15か国であるということからも、どこの国も中国との関係悪化を懸念している感じが伺えます。

 

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↑ こちらの龍山寺など見どころはいっぱいの台湾!

 

それでも日本は台湾とは友好関係を崩してはいません。

 

大使館の代わりとして機能しているのが、

  • 台湾では「台湾日本関係協会」を有し、日本には台北在日経済文化代表処」を設置しています。
  • 日本では「日本台湾交流協会を有し、台湾には「日本台湾交流協会台北事務所を設置しています。
 
台湾にある両者の機関は、政府機関ではありません。

 

それでも「台北在日経済文化代表処」の実態は「中華民国外交部」が所管しており、国際法上は完全に非公式な代表部なのに領事館的な機能を持っています。

 

それでは我々日本人が台湾でパスポートを失くしたらどうすればいいのでしょうか…。

 

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↑ 大切なパスポート…管理には充分注意してね!

 

警察に行って紛失届を出すところまでは、世界各国と同じです。

ここでは、すぐに帰りたい人向けの手続きを紹介します。(パスポート申請から発行までは2週間以上かかるので余裕がある人のみ可能になります)

紛失した日が平日の場合は比較的ラッキーです。

  • 警察で「紛失証明書」を発行してもらう
  • その証明書を持って「台湾出入国及移民署」へ出向く(住所:台北市中正区広州通り100213、電話:(02)2388-9393)→月から金曜日の8:00~17:00なのでご注意を
  • 写真を2枚ほど移民署に提出する(移民署の地下で撮影可能)(写真は120元:日本円で450円)
  • 日本台湾交流協会領事窓口で旅券の紛失届を出す(住所:10547台北市松山區慶城街28號通泰商業大樓Tung Tai BLD., No. 28, Qingcheng Street, Songshan District, Taipei City 、電話:(02)2713-8000)
  • 「帰国のための渡航書」(すぐ帰りたい人)もしくは「旅券発給」(時間的に余裕がある人)を申請する→この時点で紛失した旅券は失効する ※この際に日本の本籍などが入った住民票(又は本籍入りの個人事項照明)が必要になります。失くしたらすぐに日本にいる家族にお願いして、交流協会の領事窓口宛にFAXしてもらう必要があります。(886-2-2713-0975)→帰国後は原本を郵送します。最近では土日でもマイナンバーカードがあれば、コンビニで「住民票発行」が出来るのでそこは大丈夫でしょう。
  • 手数料を支払って(710元:日本円で2,600円)「帰国のための渡航書」を受け取ります。
  • 空港についたら、出国審査前に「出境審査窓口」でピンクの紙に記入し、「出境登記表」を貰っておく

 

出国審査時に、

  1. 「帰国のための渡 航書又は新旅券」
  2. 「移民署発行の旅券紛失証明書」
  3. 「出境登記表」

 

の3点を出境審査官に提出する

という手順になるので、かなり大使館がある国でのパスポート紛失より大変になります。(2020年11月現在)

※記載の手続きに関しては、年度によって変わる可能性もありますので、良くお調べください!

 

それを考えると、台湾では、

 

  • パスポートはホテルのセキュリティボックスに入れて置き、コピーを持ち歩く
  • 両替は出来るだけしないようにするために、カードを出来るかぎり使用する
  • カード類を止めるよりパスポートは大変なので持ち歩かない
  • 両替に行く際は、最寄りの銀行などを決めて、一度ホテルにパスポートを置きに行く

 

などの工夫をしておくべきかなと思います。

実際、私はその通りに実行し、パスポートは持ち歩きませんでした。

特に「夜市」でスリにあったという例がもの凄く多いので気を付けてください。

(リュックやウエストポーチなどは気づいたときにはチャックが開けられているという事例が多いです)

 

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↑ 現在はここまでではないと思いますが…夜市の人の波は凄い(>_<)

 

最後に日本人が日本語で相談できる移民署の電話サポートを載せておきます。

お困りの際はお試しください(^^)/

  • 台北市政府警察局外事服務站 02 -25566007 ※常駐ではないが日本語対応可能なスタッフが在駐
  • 移民署 0800-024111 ※日本語対応可の相談案内(24時間)

 

台湾の人って割と日本人に対して友好的な印象を持っています。

 

それでも国際的な国交がない点から、このような手続きの上では面倒な行程になってしまうんですね。

台湾旅行の際には、パスポートの管理だけは気を付けてくださいね(#^^#)

 

実はこの記事、ブログについてカテゴリーで「思い付きは大事」の記事の時、メモっておいた内容を記事にしたものです!!

メモ内容は「大使館なし」です(笑)

↓ その時の記事はこちら

www.narutabi.com

やっと書けて、日の目をを観ました!!(笑)