忙しい合間でなんとか「梨泰院クラス」を観終わりました。
こちらは一言で言うと「復讐劇」です。
若干、「愛の不時着」の復讐の感じとも被るのかと思いましたが、全然違う描き方でした。
主役パク・セロイ(パク・ソジュン)は高校の同級生であるチャン・グンウォン(アン・ボヒョン)がクラスメートをイジメているのを止める。
チャン・グンウォンは韓国を代表する大手居酒屋チェーン「長家(チャンガ)」の長男であり、父親はその会長チャン・デヒ(ユ・ジェミョン)の下で働いていました。
そのせいで父親は仕事を辞めることとなり、セロイも学校を退学することになります。
そこだけでも充分に恨みたくなるものですが、更にチャン・グンウォンは父を車で跳ねて死なせてしまいます。
事故ではありましたが、なんとも痛ましい最期でした。
そこから、セロイは全てを捨てて「長家」を超えて一位の居酒屋チェーンを築くことに全てを賭けるのです。
何年もかけて着実に一歩ずつ「居酒屋タンバム」を大きくしていきます。
その過程でマネージャーとしてずっと支え続けるのがチョ・イソ(キム・ダミ)という社会性パーソナリティ障害がありながらも成績優秀でブログなどでも成果を出しているやり手の女性です。
↑ https://spur.hpplus.jp/culture/celebritysnap/202008/15/NDEyR1g/gallery/より引用させていただきました
セロイとイソの2ショット(#^^#)
セロイの真っ直ぐさに惹かれ、ずっと「愛している」気持ちを全身で表し続けます。
もう一人学生時代からの付き合いで、父とのつながりもある孤児院出身のオ・スア(クォン・ナラ)という女性との間でセロイは恋愛の部分でも葛藤します。
↑ https://bilsang.com/より引用させていただきました
左から、イソ、セロイ、チャン・デヒ、スアです。
このドラマのキーワードは「土下座」。
「~に勝つ」=「相手に土下座させる」という構図がドラマを通して貫かれています。
父を殺され、その復讐に注いだセロイの人生は想像を絶するような苦悩の道でした。
だけど、そんな彼にも生涯かけて守りたいものが出来るのです。
- 正義を貫くという信念
- 一緒に頑張ってきた最強の仲間たち
- ずっと自分だけを見て支えてくれた女性
「幸せ」に生きて行く未来なんて望む瞬間すらなかったセロイが、勝ちを決めた後に仲間と飲んだ焼酎「ソチュ」(チャミスルが有名ですね(#^^#))は、きっと凄く甘かったと思います。
↑ 韓国ドラマには欠かせない「ソチュ」
「長家」との戦いが終わった時、やっと「幸せになる」ことを決めたセロイ。
よくもまぁ、あんなに長く「復讐」だけを考えて生きてこれたな!とそのストイックさには脱帽です。
敵である「長家」の会長のやり方は本当に残酷でした。
「長家」を守るためなら息子も見捨てる。
正反対の性格であるセロイとの戦いは、観てる私たちを息苦しくします。
どちらもものすごく極端なので、一緒に出ているシーンは、息をする間もないくらい張り詰めた空気が流れています。
だからこそ、ラストは本当に一緒に幸せを感じることができました。
これで韓流ドラマは2本観ました。
雰囲気は全く違ったけれど、日本のドラマと比べると本当に筋書きがしっかりと作られていると思います。
↓ 前回観た「愛の不時着」の記事はこちら
暴力シーンなども迫力が違います。
日本もドラマ制作費に限りがあるのだと思いますが、もう少し頑張って欲しいなって個人的に感じます(笑)
日本でも「半沢直樹」が流行ったこともある訳で、この手の商売を絡めた「競争」「反撃」「復讐」のドラマはこれかも人気が出るのではないかと思います。
韓流の面白さはそれに加えて、登場する女性陣の個性がもの凄くストーリーの中で生きていることです。
一人一人の女性の人生が出生からしっかりと組み立てられていることで、人間味が伝わって来るのです。
「この親あってこの子あり」というような親子関係もしっかりと構築されています。
そして韓国は「親(祖先)を大切にする」という点でもかなり上をいっています。
それが物語の中で、ストーリーに厚みを持たせることに成功しています。
突然現れる彼女、突如訪問する母親、というような軽い感じの人間関係じゃないので、全員が主人公で別ドラマが撮れちゃう位の存在感なのです。
今後注目なのが、セロイのお店で料理長をするトランスジェンダーマ・ヒョニ役の「イ・ジュヨン」です。
↑ https://sportsseoulweb.jp/star_topic/id=13896より引用させていただきました
3月5日から上映開始の「野球少女」の主役に抜擢されました。
もちろん観て来ようと思っています(#^^#)
最後に「長家」と「タンバム」が営業していた「梨泰院」という街についてですが、ソウルでも外国人が一番多いとされている街です。
ランドマークは「ハミルトンホテル」で、この界隈には外国人が好む感じのバーがあちこちでみられます。
私も何度も訪れていますが、どんどん新しいお店が出来るので、時々「あのお店は??無くなってる…」って寂しい思いをすることもあります。
↑ 南山タワーが見える「梨泰院」の街
ハロウィンの季節の梨泰院が何度もドラマの中で出てきます。
その頃に行ったことがないので、どんな雰囲気なのか分かりませんが、コロナ渦でなくなったら是非味わってみたいと思いました。
「ソウルに行きたい!」
そう思いながら、ドラマの中の「梨泰院の街並み」を観ていました。
さて、次はどうしよう…何のドラマがいいかな…(笑)