誰でも聞いたことがある「可愛い子には旅をさせよ!」ということわざがあります。
今の時代では、旅と言えば、大分甘々な感じの「旅」しかなかったりします。
昔は旅はある意味「命がけ」でした。
実は以前(コロナが流行りはじめた当初)にこのことわざについて記事を書いたことがあります。
↓ その時の記事はこちら
その頃は私はこのことわざはかなり的を得ていると思っていました。
その後、長い長いパンデミック時期を経験し、ちょっと違う視点でこのことわざを考えている自分がいると思ったので改めて記事にしたいと思ったのです。
↑ 大いに旅に出よう! 旅の苦労は変わってきたけどね!
どんな時代でも、「手元に置いて甘やかすより、外に出て苦労をしてこそ成長出来る」ということがこのことわざの真意だと思います。
ですが、今では日本国中どこに行っても、どこで暮らしてもそこそこ安心安全な暮らしが出来るようになっています。
海外旅行はそれなりに危ない部分もありますが、紛争地域や気象条件的に厳しい国を除けば案外楽しく旅が出来ちゃいます。
東京あたりだと一人暮らしをして欲しいと思っても家賃が高く、我が家でも「出て行って」とも言いませんが、いつまでも親といたくないという子供が独立心で自ら出て行く場合もあると思います。
「家にいること=甘やかす」ということでもないと思います。
「早く家から出した方がいいよ!可愛い子には旅をさせよだよ!」と言われたことがあります。
ですが、これもなんだか違うような気がします。
どこに住んでいても、子供たちは「社会」という荒波で頑張っていかなければなりません。
自分が若い頃に感じた様々な壁を、時代は変われど少しずつ乗り越えていっているのだと思います。(私も家から通勤していました)
東京の中心に住んでいれば、引っ越しするメリットもなかったりします。
交通の便にしてもとっても便利なところに住んでいると引っ越しは考えなくなりますね…。
↑ 家は家でいつでも帰れる「居場所」であればいいね!
「旅=苦しいもの」という時代では、このことわざは使えましたが、現在の「旅のスタイル」はどちらかと言えば楽しいものが多いですね!
つまりもっと甘やかしてしまう…という感じになってしまいます(笑)
コロナや戦争などで危険な国には渡航出来ないように国がコントロールしているので、自らそういう国に飛び込むことも出来ません。
このことわざを強引に現代に当てはめるなら、「可愛い子には苦労をさせよ!」とそのまんま言った方が分かりやすいかもしれませんね(;´Д`)
現代には現代ならではの苦労があると思っています。
など、30年前ではあまり気にしていなかったことを意識する必要が出てきています。
気に掛ける部分が大分変わってきているなと思います。
「可愛い子には苦労させよ!」とするならば、どんなことがこの「苦労」に値するのか…
私は「私たちが子供の時代に普通だったこと」を体験させることがかなり意味のあることではないかと思います。
- 地下鉄が今ほど充実していない頃のように歩く
- お掃除や料理を積極的に手伝わせる
- 物価の上昇を考えた買い物をする
- 乾燥機を使用せず食器は拭き、洋服は干す
- 宅配便を使わず物を届ける
- LINEやZOOMを使わず会いに行く
↑ 昔から永遠に続くもの…その原点を一緒に経験させること…
極端な話ですが、「旅は旅で思いっきり楽しめばいい!」と思います。(笑)
旅は安全面についてはいくらでも下調べが出来る世の中になりました。
旅よりも実生活の方がよっぽど「苦労が多い」と思うことがあります。
なので、可愛い子には「苦労」とは言わないまでも、ちょっとした手間をかけた生活を体験させれば充分ではないかな…と思うのです。
いざという時の「応用力」が身につきますからね…。
それほど今は「便利」が過ぎる時代だと思います。(キャンプをはじめてそのことに気づいたという側面もあります)
その分、違う部分での「苦労」が多いように感じます。
今の時代、「可愛い子には旅をさせよ!」は「楽しんでおいで!」ということになっちゃうと思いました( *´艸`)
↑ アントワープも素晴らしい駅でしたね…旅は価値観も変えたりします
「もっとTokyo」などのサービスも数分で完売するところをみると、やっぱり「旅=楽しい」からこそでしょうね!
普通に暮らす方が色々と大変な今、旅は単純に「楽しいもの」であって、私は良いと思っています(#^^#)
旅が「一人の人間」に大きな意識の変化をもたらすことは以前に記事にかいたとおりで確かなことだと思います。
ことわざの意味も、「生きている時代で大分別のものになってしまう…」という一例だなと思いました!