今年の長野の旅行で凄くビックリしてしまったことがあります。
ガソリン代が東京と長野とでは大きく違っていることです。
東京でガソリンを入れてから帰るまでにガソリンを入れないで済むように準備して行くことが多いので、地方でガソリンを入れることはほとんどありません。
大阪や東北などの長距離だとそれは叶いませんが、関東近県であれば満タンにすれば帰るまで大丈夫ですよね。
東京を出る時は「156円(レギュラー)」だったのですが、山梨や長野のガソリンスタンドで金額を見ると「172円」や「174円」というところも…(;´Д`)
リッターあたりで18円も違っているのです!!
30リッターを指定して入れたので「4,680円」ですが、これをそのまま行って現地で入れたら「5,220円」になっていたということです!!
その差は540円…。
ちょっとしたお土産のお菓子が買えてしまいます…。
↑ どこで入れるかによって500円以上の差が出てしまうガソリン…
なんでこんなに違うのか?!について調べてみると一番の理由は「製油所からの距離」だったんです!
当然ですが、ガソリンは製油所で精製され、タンクローリーに積み込まれてガソリンスタンドへと運ばれて行きます。
一回の運搬で運べるガソリンの量はせいぜい4〜5軒くらいのガソリンスタンドに配れる程度の量なのです。
そうなると、1軒あたりの配送コストは距離によって大きく変わることになってしまいます。
輸送を少しでも安くするために、石油元売り各社は昔からレギュラーガソリンを融通し合ってきたといいます。(レギュラーガソリンは成分が同じだから出来るということもあるようです)
↑ 大きくてもGSで言えば、4~5軒のGS分しかないのですね…
都内でも高い所と安いところがありますが、これは単純に立地によるものだと思われます。
「青山のガソリンスタンドは高い!!」
これは以前(30年以上前)仕事場が「外苑前」だったときから感じておりました。
青山辺りは地代だけでももの凄いですから、それはガソリン代もあげないとやっていられないのでしょう…。
(住まわれているかたも富裕層だったりするので問題はないのかもしれませんが…)
ガソリンスタンドの経営って考えてみると利幅が少なくて大変なんじゃない?と思うことがあります。(リッターあたり5円という話も…)
企業単位で1つのガソリンスタンドにキックバックという方式で売れた分だけ奨励金のようなものを配分する方式も取られているようです。
そうなるとやっぱり普通に沢山の量のガソリンを売りたいとなるので、近所のガソリンスタンドより少しでも安く…となるのは当然ですね。
そして各ガソリンスタンドは、ガソリンによる利益は少ないため、車検やタイヤ交換、オイル交換や洗車などの付帯サービスで儲けるしかないとも聞いたこともあります。
地域ごとに金額が同じようにしないと競争には勝てないので、地域ごとではある程度値段の差は2円位に留まっていると思います。
そして長野県にこれらのことを当てはめてみましょう。
- 製油所からの距離の問題…沿岸部に多い製油所ですが長野県は日本海からも太平洋からも離れている
- 高速道路が充実していない…山を越えていかないといけない輸送条件に加え、高速が充実していないので一般道を延々と運ばなければならない
- 生活圏にガソリンスタンドが集まっている…県境などより生活圏の中心に多くのガソリンスタンドが集まっているので価格競争が起きない
などなど理由はひとつじゃないけれど、「長野県は結構ガソリンがお高め!」ということは確かなことのようです。
↑ 確かに沿岸部にしか見かけない製油所ですが…(^^;)
リッターあたり18円の差が出るというのも目の当たりにして、取り敢えず今後も暫くは都内の安いお店で給油してから出かけようと思ってしまいました。
マイカーだと多くても50リットル位の給油ですが、運送業をやられている場合はガソリン代が大きく響いてくると思います。
お野菜や果物はとても安かったけど、比べてみると山梨県の方がさらに安かったのはその辺りの運搬価格の反映だったのでしょうか…(^^;)
(大きな矢印はLSSさん(id:little_strange)さんのページより…