「ハリケーンハンター」とは観測機に乗って、気象のデータを取る気象学者のことです。
彼らの仕事は、彼らは勇猛果敢にハリケーンに突っ込み、台風の「目」の中で観測機器を落として嵐のデータを取るのです。
「ハリケーンハンター」はアメリカ海洋大気局内のチームという位置づけです。
うーん、これは間違いなく命懸けの仕事!!
↑ この中?入っていけるものなのでしょうか…(-_-;)
募集の案内を見ると、
フルタイムの正社員雇用で年収は66,000ドルから103,000ドル、日本円に換算するとで950万から1,490万円位です。
この金額で命をかけられるか…ちょっと厳しいと考えてしまいますがいかがでしょうか。
- 乱気流の中での飛行
- 年に90日以上の出張
- 様々なトレーニングに耐える
これだけでも弱っちい私なんかには到底務まりそうもありません!
- 「高所恐怖症」
- 「乗り物酔いをする」
- 「ジェットコースターは苦手」
当然そういう方もこのお仕事は無理ですね…。(私はこの3つは比較的強いです(笑))
この仕事に使用される2機は、4発ターボプロップエンジンと頑丈な機体を備え、特殊な探査装置、センサー、レーダーなどを備えています。
現在ではこの他に「ゴンゾ」と呼ばれるジェット機型の飛行機も登場しています。
↑ https://www.businessinsider.jp/post-219171より引用させていただきました
ハリケーンハンターがスタートしたのは1940年代のことですのでかなり古いですね。
過去80年の歴史の中で、墜落した観測機は6機で死亡者は53名です。
この数字を少ないと見るのか、多いと見るのか…それは微妙な感じがしますが危険と隣り合わせの仕事であることは確かです。
一番大変だった事故ですが、1953年の台風「ドリス」の目の中に飛び込んだ観測機が墜落して、それを追って捜索をしていた2機を含めると39人が命を落としました。
1955年には台風「ジャネット」に突っ込んだ飛行機が音信不通となり、搭乗員と記者を含めた9名が帰らぬ人となっています。
「ジャネット」は地上でも甚大な被害を及ぼし、メキシコでは約1,000人の人が亡くなっています。
このハリケーンハンターの募集が行われているということなのですが、誰でもなれる訳ではありません!
- 気象学や自然科学などの学位があること
- 必要な実務経験を満たしていること
- アメリカ国籍か市民権を持っていること
ということなのでかなりハードルは高そうです。
↑ https://www.businessinsider.jp/post-219171より引用させていただきました
加えて採用されてからの海に落ちた時に備える「海上トレーニング」も苛酷そうです。
実際にこの仕事に就かれていらっしゃる方はその「ヤリガイ」について語っています。
「隣人を助けているような気分」
なるほどなぁ〜と思います。
彼らの活躍が多くの命を救っていることは間違いありません。
先日、「トップガンマーヴェリック」を映画館で観たばかりなので、操縦する方がやけにカッコよく見えてしまいます。
↓ その映画の記事はこちら
気象予報士たちが大型ハリケーンの進路、強度、速度を予想するのに役立つ情報の多くがこのハリケーンハンターが危険の中で計測してくださるデータに基づいています。
パイロット達の目の前に広がる光景とはどのようなものなのでしょうか…
↑ https://www.businessinsider.jp/post-219171より引用させていただきました
当然、機内にはデータを分析できる科学者なども乗り込んでいます。
「うなる風、激しい雨や上昇気流、下降気流」を切り裂き、擦り抜けて「比較的静かな嵐の目の中へと入って行く」
どのような気分なのでしょうか…。
私たちが天気予報や雨雲レーダーを見て、「次のキャンプヤバいじゃん!」なんて言っていられるのも彼らのようなお仕事があってのことなのかもしれませんね…。
時間的にも8〜10時間もの間、嵐のど真ん中に滞在することもあるそうです。
危険な仕事に携わっていらっしゃる方々がいるおかげで、私達の生活は安全に保たれていると思うと頭が下がります。
いつの日か「ハリケーンハンター」が主役の映画が撮られることもあるのではないか…そんな風に想像してしまいました。
それにしても飛行機の操縦をする方々は本当にカッコいいです(#^^#)