Netflixで日本のドラマを主人が韓ドラの後に続けて観ていたので、ついつい観てしまいました(笑)
「さまよう刀」というドラマで、結構考えさせられてしまったんですよ…。
元々は「Wowow」の30周年記念ドラマで、連続ドラマW 東野圭吾「さまよう刀」として放送されたものです。
↑ https://www.cinemacafe.net/article/2021/03/16/71853.htmlより引用させていただきました
東野圭吾さんの小説は何冊か読んだことがあるのですが、この小説は読んだことはありませんでした。
主人公「長峰重樹」を演じているのは竹野内豊さんで、奥様を失くして娘さんと二人で生きている中年の男性役を演じています。
高校生の娘が、同じ年頃の未成年の青年2人に薬を注射された上に強姦されて殺されてしまいます。
その遺体は川の欄干から落とされ、ゴミ袋にくるまれてグルグル巻きにされて発見されます。
長峰は絶望感の中で何も出来ずにいました。
そこへ密告電話がきて、犯人の名前と居場所を告げられます。
その場所へ行ってみると、そこには娘がどんな殺され方をしたのかがわかる映像が残っていました。
それを観た長峰はその犯人に殺意を覚えます。
そこへたまたまやってきた犯人の青年である2人の一人「アツヤ」を殺してしまいます。
主犯格のもう一人の青年「カイジ」を追って長峰は猟銃を持って彼が潜んでいるという長野のペンションを片っ端から探しに行きます。
泊めてもらうために寄ったペンションの女性・木島和佳子(石田ゆり子)は、このニュースをラジオで聞いて知っていました。
↑ https://www.cinemacafe.net/article/2021/03/16/71853.htmlより引用させていただきました
和佳子は、数日泊まっているうちに、彼がアツヤを殺害してカイジをも狙っていることを知るのです。
ここからの展開はとても冷や冷やします。
アツヤとカイジが犯行に及ぶ際に、近くにもう一人の青年がいました。
その青年は殺害には関わってはいませんが、このストーリーの展開には欠かせない重要な役割を担っていました。
↑ https://www.cinemacafe.net/article/2021/02/25/71521.html?pickup_list_click2=trueより引用させていただきました
ここからどうなったのかはネタバレになるので書きませんが、皆さんはどう思われるでしょうか…。
- 最愛の娘が、薬+レイプ+川から落としての死体遺棄という犯罪に巻き込まれる。
- 犯人は未成年のため死刑にはならず、数年で出てきてしまう。
- 得体は知れないが誰かが正しい犯人の隠れている場所をメールしてくる。
- 大した捜査もしてくれていない警察。
このような状況の中で、「復讐」を考えない人はいないのではないか…とも思えてきます。
↑ https://ascii.jp/elem/000/004/097/4097443/より引用させていただきました
親としては、もう1つの視点も考えてしまいます。
犯人である青年にも親がいて、何でそんなことが出来る人間に育ってしまったのか…。
今現在では18歳から20歳に関しては「特定少年」という呼び方をし、成人と同じような手続きを経ることにはなっていますが、少年院には12歳から23歳までの者が入ることになっています。
「人を殺しても死刑にはならない…」
最初からそのことを知っていて犯行に及んでいる犯人たちには呆れるばかりで、少しも同情の余地はないと思いました。
やっていいことと悪いことの判断もつかない年齢ではないと思います。
人を裁くのは、
- 人か、
- 法律か、
- 社会か、
自分が犯人の親だったら、息子が被害者の親に殺されて当然と思うのではないか…。
↑ いや、それよりも早く捕まってほしい…そんな風に思うでしょうか…
重たい題材で、決して明るいドラマではありませんでしたが、本当に引き込まれるシーンが多かったです。
韓ドラにしたらもっと残虐なのかもしれませんが、この程度でも充分恐ろしく感じました。
警察官の中に小さな娘がいる刑事がいました。
我が子が被害者だったら…そう考えると「長峰」の行動を全否定することはできません。
今の時代、悲しいことではありますが、戦争で我が子や両親を殺されている人が大勢います。
「復讐」の連鎖は長期に渡って続いていきます。
そんなことまで考えてしまう、怖くて深くて考えさせられるドラマでした…。