いよいよ楽しみにしていた「ザ・グローリー」のシーズン2を観終わりました。
そしてムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)の復習はじわじわと確実に進んでいきました。
パク・ヨンジン(イム・ジヨン)への復讐は最後にドッカーンとなるように、少しずつ確実に追い詰めていきます。
↑ https://k-ricetta.net/netflix-theglory2-cast/より引用させていただきました
一緒にドンウンをイジメていた友人たちも、それぞれドンウンの敷いたレールの上を確実に通りすぎ、確実に落ちていきます。
- イ・サラ(キム・ヒオラ)は、教会の牧師の娘だが薬物依存の芸術家。ちょっと与えた薬のせいで自らどんどん破滅へと近づいていきます。
- チェ・へジョン(チャ・ジュヨン)はイジメているなかでは最下層の女性ですが、客室乗務員をやって玉の輿を狙っていました。ソン・ミョンオ(キム・ゴヌ)という仲間の葬式で、内輪揉めからサラに喉を刺され声すらまともに出せないようになります。
↑ https://k-ricetta.net/netflix-theglory2-cast/より引用させていただきました
そしてソン・ミョンオを殺した犯人は…やっぱり仲間だった。
結局、ドンウンは誰一人自らの手で殺したり傷つけてはいないのです。
ドンウンがイジメられていた時期と前後して、同じメンバーに同じようにイジメを受けていたユン・ソヒの遺体を冷凍している病院の院長の息子チュ・ヨジョン(イ・ドヒョン)の協力があってこその「復讐」でした。
2人で舞を舞うような美しいとも言える「復讐劇」は幕を降ろします。
- 誰がどのように殺されたのか…
- 取り巻きだった女性陣はどうなったのか…
- 主犯格のヨンジンはどんな結末を迎えるのか…
- 彼女が唯一愛する愛娘イェソルは誰とどこで暮らすのか…
↑ https://ekr.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/01/16/2023011680001.html
より引用させていただきました
とても素敵な母娘ですね(#^^#)
本当にこれは観ていただかないと、ネタバレはできません。
「天罰」ではないのか?と思えるほど、悪者は悪者同士で痛めつけ合います。
そして悪を助けた者たちも見事に散っていきます。
全ての「復讐」を終えるとヨジョンの前から消え、自殺をしようとするドンウンでしたが、ある人に助けられます。
そのある人とは誰だったのでしょうか…。
そして新たな「復讐」へと物語は進みます。
一体何のために?誰のために?
結末はちょっとモヤっとしますが、私なりに想像は出来ました。
観ている方によってこの「結末」も変わるかもしれません。
↑ https://chicosia.com/glory-episode7/より引用させていただきました
ヨンジンの夫はこのドラマの「キー」になる存在でもあります。
正しい人には「手が差し伸べられる」ということでもありますね!
ドンウンには応援してくれる人、手を貸してくれる人も何人もいました。
逆に悪い奴らに手を貸した人はみんな痛い目にあっていきました。
「学生時代にイジメただけ…!」そんな言い訳は通用しないという現実が、時には気持ちよいほどに、時にはうんと残酷に彼らに襲いかかります。
イジメは「過去のこと」にはならないのです!!!
あれは「イジメ」ではなく、「犯罪」だったのだということを、ドンウンの火傷の跡がずっと台詞無き証拠のように描かれています!
実はこのイジメのストーリーは、かつて忠清北道の清州(チョンジュ)のある中学校で起きた事件ととても似ているという話題がSNSに上がっていたそうです。
2006年のことでした。
中学3年生だったAさんが同じ学校の同級生たちにヘアアイロンや安全ピンなどで暴行され、腕・足・太もも・胸に傷害を負ったという痛ましい事件です。
Aさんは後で病院に運ばれ、治療を受けました。
その時には尾骨が飛び出しており深刻なやけどの跡が残っていました。
この時の主犯は拘束されたと言いますが、その後のことはわかっていません。
↑ ヘアアイロンは自分を可愛くしてくれるとても素敵な道具です…
ヘアアイロンを充てる理由があまりにも恐ろしくて、実話でないことを祈る想いです。
「ヘアアイロンの温度を確かめるから」…信じられますか?
毎日のようにやられるので、火傷の跡が消える暇がないほどだったようです。
特にこの事件を題材にしていた訳ではないと脚本家などは話しているようですが、このドラマがきっかけでこの事件を知った人も多かったと言います。
人間にはやっていいことと、悪いことがある!!
どんな理由があっても誰かの肉体を傷つけて喜ぶなんて悪魔の所業です。
どこの国でも、どの年代でも「イジメ」は実在しています。
このドラマのように、誰もが「復讐」出来るわけではありませんし、それが正しいことなのかどうかも疑問です。
ですが、ちょっと立ち止まって「イジメについて考える時間」をくれたドラマだと思います。
韓国ドラマの凄いところは、「最悪な問題から逃げない」ところです。
最悪なことをしてしまったら、その過去からは逃げられないことを知るドラマだと思います。
日本では絶対に作られないドラマだからこそ、敢えてこのドラマを観る意義はあるのかもしれませんm(__)m