ブータンはヒマラヤ山脈の東側に位置し、2013年の国連の世界幸福度ランキングでは上位にランクインしていました。
発展途上国ながら上位に位置することはとても珍しかったので、「ブータン=幸せの国」というイメージが世界中に広がりました。
↑ 日本からはタイで乗換えていくことも可能です
ところが2019年の同じランキングでは上位から消えてしまったのです。
ブータンで何が起こったのでしょう…。
そもそも彼らは何をもって「幸せ」と感じていたのでしょうか…。
「雨風をしのげる家があり、食べるものがあり、家族がいるから幸せだ」
これを聞いたとき、単純に感動してしまいました。
当時は日本に住む大抵の人がこの条件に該当していたので、日本人もみんな幸せなんじゃないか…。
(今では物価高や不景気などの影響で食べるものが充分でなかったりと…色々変わったかもしれませんが…)
そう思うと不思議な気分になったものです。
↑ 家族が一緒にいることの幸せ…忘れちゃいけないことですね
それなのにどうして2019年のランキングでは上位から消えてしまったのでしょうか…。
その理由は、
幸福度が高かった当時は「情報鎖国」で他国の情報が入ってこなかったのに、その後に情報が流入し、他国と比較できるようになったことが原因だったのです。
- 井の中の蛙大海を知らず
- 一を識って二を知らず
- 隣の芝生は青く見える
これらの諺のようにこの順番でブータンの人々の感情を情報流入がもたらした感情が原因なのかな…と思います。
↑ この山に日々登るのは辛そう…(;´Д`)
幸せだと信じていた生活も、「他国と比べれば全然だ」と知ってしまったら、比較が始まってしまいます。
インターネットで他国の現状を知り、
- もっと美味しいものを食べてる
- もっと楽しい場所に行き来してる
- もっと高い教育を受けている
- もっと良いところに住みいいものを着てる
- もっと素晴らしい文化を育んでいる
などはショックとして感じた国民も多かったことでしょう。
つまり「劣等」を感じてしまうだけで人は「幸せ」を感じられなくなってしまうのですね…
↑ ホテルの蚊に殺虫剤をまかないほど、殺生しない国民であるといいます。
今の世の中で外の情報を遮断して生きることは本当に現実的ではありません。
北朝鮮のような国の方が圧倒的に珍しいのですが、情報統制をすればやがて日本も「国の都合の悪いことは知らない」国民になってしまいます。
情報というのは正しく発信されていかないと恐ろしいことになりかねない…。
民主主義国家であれば、当然真実をしっかり知って「選挙に参加する」ことが本来は当たり前ですね!
知れば知るほど恐ろしい現実を知ってしまう場合もあるでしょう。
「幸せ」を今より感じられなくなることも起こるかもしれません。
それでも情報統制された国で暮らしたくはありませんね!
ブータンの国民も今となっては、「知らない方が良かった…」とは決して思っていないと思います。
自分の中で何が正しくて、何が間違った情報なのかをしっかり見極める目を持つことも大切だと思います。
何でも比べるのではなく、より良い生活をするには自分には何が必要なのか、何は不要なのかを見極めていくことが大事なんじゃないかな…と思うのです。
でも、彼らが「幸せ」を感じていた大きな要因は、
「家族が一緒にいて食べることが出来て雨をしのげる家があった」から…
↑ ブータンの食文化について|ブータン旅行専門・ドラゴンツアーズより引用させていただきました
ブータンの主食は米で、唐辛子がお料理にはふんだんに使用されています。
唐辛子は現地では「エマ」と呼ばれていて、日本人にはやっぱり辛くて食べれないお料理もありそうです。
それが「幸せの大基本」であることは間違いないので感動したんだと思います。
そこを忘れないようにしたい…そんな風に思います。
そのうえで、より幸せを感じられるように日々精進して生活する…
それが私達日本人の歩み方でありたいな!って感じちゃったんですよね…。
皆様はどう思われますか?!