日本の「マイナンバーカード」については、暫くの間はずっと賛否両論の意見交換が繰り返されていくのだと思います。
全員がこのカードを持つなんて、本当にいつになるのか不透明ですね!
韓国で、「情報を民主的に運用する」ことを目的に韓国で「住民登録番号」を発行したのは1962年のことでした。
韓国のこの制度は私と同い年ということになります(^^;)
今では韓国ドラマなどでも提出が求められているシーンが見られたりします。
↑ https://www.sumais.co.jp/co_diary/a710524fbbae32eee88a80f440490b2b.htmlより引用させていただきました
(梨泰院クラスのワンシーンより)
マイナンバーより1桁多い13の数字がナンバーになっています。
また、韓国に長期滞在や永住する外国人にも「外国人登録証」とともに、住民登録番号と同等の13桁の登録番号が付与されているのです。
また、在外国民にも「在外国民住民登録カード」を発行しています。
↑ こちらが「在外国民住民登録カード」です。
http://japan.hani.co.kr/arti/PRINT/19255.htmlより引用させていただきました
- カードは外出時にも必携
- インターネットで韓流スターのファンクラブに入るのにも必要
- 携帯電話の通話履歴までもが紐づいている
ウィルスを持っているのに外出するとそのこともわかってします
ちょっとやりすぎの感もありますが、日本とは違う政治背景があるので、これは国民を守るという意味でも必要だったのだと思います。
当時、韓国が恐れていたのは「北朝鮮の脅威」と「軍隊の徴兵制度」でした。
- 北朝鮮の脅威とは…1968年の1月に起こった首都ソウルの大統領官邸の裏山にまで迫ってきた北朝鮮のスパイ浸透事件により、犯人と国民との識別の必要があったのです。
- 軍隊の徴兵制度とは…徴兵制を実行するにあたり、本人の通院履歴や健康状態、家族構成や出身の学校などはしっかりと把握する必要があったのです。
これらの面倒な背景を一瞬で容易にしてくれたのが、このカードでした。
↑ https://www.konest.com/contents/korean_life_detail.html?id=557より引用させていただきました
(徴兵検査場にて)
確かに個人情報を一元化して、国に管理される社会は必ずしも安心であるかと言えばそれは違うかもしれません。
韓国国民がこのことに疑問を持たないのは、親の世代から続く制度への「慣れ」があるのだと思います。
韓国ではこの他にも、携帯電話の契約、インター ネットの契約、有料放送加入、飲食店での年齢確認や各種ネットサイトの利用登録など様々な場面でカードの提出を求めています。
私も先日「プリペイド式のカード」を作る時はマイナンバーをメールに添付する形で提出しました。
↑ ぴったりな位置を探すのが結構大変です(笑)
マイナンバーもそうやって日本の未来の人々の「当たり前」になっていくのでしょうか…。
これからの日本の「マイナンバー」制度についてはまだまだ、議論が繰り返されるであろうとは思いますが、既に一定の数の所有者がいることも確かです。
(私はかなり早い段階でカードを作りました)
↑ マイナンバーが登場した年に「免許」がない娘が取りたいと言いました
カードを作ることを拒むよりも、そのカードの運用が民主的に監督・管理されていく方が重要な気がします。
そして韓国ほどの多岐に渡る情報ではなく、最小限の情報の共有で良いのでは?とも思っています。
- 住所(住民票・戸籍を含む)の情報
- 家族構成
- 医療の履歴
- 運転免許証情報
- 納税証明
- 何かがあった時のための口座登録
- 犯罪歴
- パスポート情報
位で充分な気がします。
↑ 確定申告にはマイナンバーがあるとスムーズです
E-TAXを活用する個人事業主も多いと思いますが、マイナンバーカードは欠かせないようですね…。
「この納税方法で行います」という届け出などが不要になります。
日本には兵役もありませんが、外国からの移民も増加することが予想されます。
いずれはスマホと連動させ、何重ものロック機能をつけるなどして、簡単に色々なことが出先で出来るようになるような未来も来ると思います。
- CDカードの作成
- 病院への緊急入院
- 行方不明などの捜索
- 賃貸物件への入居
- 確定申告の簡易化
- 入学や入社の手続き
- 被災証明
などなどです。
住民票を取ってくる、家族の同意書や委任状をもらう、出身校の届け出なども必要なくなり、カード一枚の中にある情報だけで出来てしまうような時代が来ると思うのです。
個人情報の流出なども不安になるというようなデメリットもないわけではありません。
つまり「個人情報をどこまで守れるか!」ということが国の一番大きな課題であることは言うまでもありませんね!
健康保険証が変わった場合でも「マイナンバーへの届け出」は必要ありません。
但し、これまでと同じように保険者(健康保険組合、共済組合等。 国民健康保険ご加入の方はお住まいの自治体)への加入の届け出が必要で、これが済めばカードに反映されるということです。
そんな風に「面倒が減るから作りたい!」と思ってもらえたら少しずつでも増えるので、そこはしっかりこの制度の利点を把握しておいた方が良さそうです。
もっと利点アピールが必要かもしれません…。
↑ 国民に番号を振るというだけで「嫌」という方もいらっしゃいますね…
韓国の国民に質問をしても「何が利点で何が欠点かも分からないくらい当たり前に使っている」との答えが返ってくるそうです。
日本でもそうなる日が来るには、やっぱり半世紀の日数が必要なのかもしれませんね…
今の若い世代が私達の年代になる頃にはかなり当たり前の制度になっているような気もします(#^^#)