コロナ渦になってから、私もそうですが家族の有難みがわかるようになったことってありませんか?
もちろん、1人でいれば、自分がコロナになっても誰かにうつしてしまう心配もありません。
だけど反面、熱が出て来たり、咳で息苦しかったりしたら1人なのでどうすればいいのか悩むことも多いですね。
↑ https://courrier.jp/news/archives/225950/より引用させていただきました
実際のコリビング施設「ツリーハウス」です。
アドバイスが欲しいという心理的不自由、買ってきて欲しいなどの物理的不自由も多々ありますよね。
今アメリカのロサンゼルスでは、シェアして借りれる物件に人気が集まっていると言います。
そんな中、職場と住居を一体型にした「コリビング施設」に注目が集まっていると言います。
その名称は「ツリーハウス」といい40人強の人々が暮らしています。
↓ どんな生活が繰り広げられているかはこちらのHPで垣間見られます(^^)/
どんな施設かと言うと、職住一体型の施設で、実はコロナが流行する前に建てられた施設でした。
寝室スペースは普通のワンルームと一緒で、バストイレとベットがあるだけ。
キッチンやリビングスペースは共同で、その他にワーキングスペースやジム、ラウンジ、バー、図書館、レコーディングスタジオ、テラスなどを配しています。
個室住居を出るとすぐにオープンスペースに繋がっていて、色々な人と顔を合わせることができます。
コロナが流行り、この施設は思いっきり不向きではないかと心配されました。
当然すぐに出て行った人も沢山いました。
残った入居者の戸惑いは相当なものだったと思いますが、コロナの蔓延とともに彼らの心境はどんどん変わっていきます。
その理由は、「孤立していくことを避けたいという心情」だったと言います。
ツリーハウスの家賃は1,715ドル(日本円で178,000円)で、ヨガクラスや映画ナイト、コミュニティディナーやトークセッションなどの横繋がりの参加費は別に月々210ドル(日本円で22,000円)もかかってしまいます。
絶対にこの参加費は払うべきものでもありませんが、ソフトな感じで参加意欲がある人を求める面接も行われると言います。
ロスの家賃はワンルーム相場が2,500ドル(日本円で259,000円)なので、ここは両方で20万丁度ということで高い方ではありません。
↑ 「私は独りじゃない」その気持ちで明るく暮らせたとしたら…
「あなたはここで何が出来ますか?」(このコミュニティに対して何ができますか?)
そんな質問を入居前に受けるなんてことは日本では滅多に聞きませんね!
住んでいる人種も色々で、有色人種が58%を占めているそうです。
医師、弁護士、教師、詩人など様々な職種の方がおり、この共同生活に適した人間かどうかの審査がしっかりとされているというのです。
中には、
- 施設内の庭園で薬草の知識を教えている
- 施設内のルーフトップで定期的にマッサージセラピーを行っている
- ジム内でフィットネス・テクニックを教えている
など、皆が何かの形で協力し合って生活しているのです。
毎週日曜日のコミュニティーディナーは当番制になっているので、当番になると支給される5万円のメニューで入居者全員の食事を工夫を凝らして提供します。
入居者間の問題が起こった時は、専用のツール「スラック」を利用し、その中でみんなで話し合うという方法を取るのだそうです。
例えば、「洗濯機で犬の洋服を洗う人がいて不快だ」という問題に対しては皆でやり取りを交わし、最終的には「それ用の洗濯機を1つ用意し、そこではペットの物を洗濯して良し!」という結論を導き出しました。
↑ ひとつのチームのような暮らし方とも言えますね!
コロナ渦でもこんな形態のコミューンが何故にこんなに注目されているのか…
- ロックダウンがされても施設内が小さな街になっているので、ある程度の満足感が得られる(映画やジムなど)
- 有事に誰かいるということが不安解消に繋がる
- 経済が困窮していく中で少しでも安い物件に住めるというメリットがある
- 様々な種類の専門家が住んでいるので、相談がしやすい
そんなメリットが注目の理由だと思います。
こんな風に、何が人々に求められているのかは、住んでいる国や環境で違ってきます。
日本ではここまで、このコロナ渦で上記のようなメリットを求めている人は少ないかもしれません。
その理由の一番が「ロックダウン」を経験していないからではないか?と私は思います。
人々は「孤立」されると精神的に大きな負担を強いられるんだろうと想像します。
新たな「ツリーハウス」の建設も進められ、アメリカではこういう形態のレンタルハウスが増えていくようです。
コロナが落ち着いた未来でも、このコミュニティ中心の住居形態が必要とされるのかどうかはまだ見えませんね!!