「軍艦島」とは長崎県の長崎港から南西約18kmにある無人島です。
1810年に石炭が発見されると、明治時代中期以降から採掘が盛んになり、多くの人が移り住みました。
一時はその石炭がとっても良質だったために、日本の石炭産業には欠かせない島になりました。
コンクリートの巨大アパートが建築され、戦後の復興期には他にも多くの高層住宅が立ち並ぶようになりました。
↑ 端までビルが建っているのがわかりますよね!
約5,000人の人があの小さな島に住んでいたと言われています。
当時の東京の人口密度の約9倍の密度だったというから、その凄さは相当ですね(;´Д`)
人がひしめき合って暮らしていたことから、緑を植えるスペースもなく、緑の少ない島であったとも伝えられています。
その様子が当時建造されていた戦艦「土佐」に似ていたために、「軍艦島」と呼ばれるようにりました。
石炭から石油へのエネルギー政策の転換が進む1974年の1月に閉山が決まりました。
どんどん人は島を離れ、建築された住居は廃墟となりました。
↑ 確かに鉄筋コンクリートの造りになっています…
現在では完全なる「無人島」となっています。
一時期は入島することは出来なくなっていましたが、現在では一部のみ見学が可能となっています。
世界遺産に登録されたのは2015年のことですから、割と最近のことなんですね。
当時のコンクリートの高層住宅は日本最古のものですし、狭い島が故に屋上で育てていた野菜などの菜園も注目されました。
そんな「軍艦島」が心霊スポットとしても着目されたのには理由があります。
数々の心霊現象を引き起こしている要因とは何だったのでしょうか。
- 苛酷な労働環境で亡くなる人も多かった
- 島を出たくても厳しい拷問があったため逃げられなかった
- 自殺をする人も多かった
- 危険な仕事のため、圧死や窒息死という死に方をする人もいた
この中で、拷問があったとされていることについては、真実はわからないままになっています。
↑ 夜が更けていくと本当に怖い…映画みたい
こういう写真を観ると、「新感染半島ファイナル」の映画を思い出します!
ここからヒントを得たのではないかと思うぐらいです。
↓ そちらの映画についてはこちら
観光が可能になってくると、実際に写真に霊の顏や手が写り込んでしまったというような話は後を絶ちません。
廃墟マニアにとっては観光で入れない地域が一番魅力的だと言いますが、危険が伴うので観光はツアーのみで一部にしか行けません。
天候によっては上陸出来ないこともあるようです。
長崎港から出発するツアーは5社ぐらいあるようです。
その中でも良さそうな感じのツアーがユニバーサルワーカーズの「軍艦島コンシェルジュ」というツアーです。
ツアーの種類は、
- 通常ツアー(軍艦島へ上陸して、更に周りを周遊するスタンダードなシンプルプラン)
- 優先ツアー(デジタルミュージアム付きで、優先的に乗船できるプラン)
- プレミアムツアー(軍艦島デジタルミュージアム観覧とクルーザー型ツアー船JUPITERの最上階指定席で各種サービスとともに見学できるプラン)
の3つのコースがあります。
デジタルミュージアムでは、立ち入り禁止区域の様子をバーチャルリアリティー(VR)で体験することが可能ですので、優先ツアーが良いかもしれませんね!
↑ https://www.gunkanjima-concierge.com/plan_joriku/plan_normal.htmlより引用させていただきました
築100 年を迎えた、軍艦島のアパート30号棟の1/30 の模型があったり、実際にそこで暮らした人のインタビューなども観ることが出来るようです。
料金ですが、
- 通常ツアーは大人が平日4,000円で休日4,500円です。
- 優先ツアーは大人が平日4,900円で休日5,400円です。
- プレミアムツアーは大人が平日8,000円で休日9,000円です。
↓ 予約はこちらのページから
私は写真を見ただけでもちょっと怖い感じがしてしまい、ちょっとツアーでも上陸するのは怖いと感じてしまいます。
(とにかく廃墟が嫌いです(;´Д`))
当時の苦労された方々の採掘のご苦労を思うと、息苦しい感じもします。
ですがこの島は、世界遺産の中でも「明治日本の産業革命遺産である製鉄・製鋼、造船、石炭産業」という文化遺産として登録されています。
↑ 歴史は風化させてはいけないとこの島は語っているようです…
日本が近代化していく一方で忘れ去られそうになった「軍艦島」を忘れずに守っていけたらという想いには惹かれる部分もあります。
機会があったなら是非訪れてみてください。m(__)m
私も怖いと逃げずに機会があったら行ってみようと思います。
(とにかく廃墟が嫌いです(´;ω;`)ウゥゥ)