私はアカデミー賞の「作品賞」を取った作品は毎年映画館へ観に行っています。
先週書いた花見の後に行って来ました。
この映画は略して「エブエブ」と呼ばれ、親しみを込めたその呼び名でアカデミー賞で7冠を獲得し、世界中にその存在を知られることとなりました。
アジアの女優さんが主演女優賞を獲得したことでも話題になりました。
私の感想の結論から言わせてもらいますが、数々の賞を取っている中で最も納得できたのが「主演女優賞」「助演男優賞」「脚本賞」「編集賞」という感じで、「作品賞」としては今一つだったように思いました。
好みの問題もあるので、ひとつの意見として書かせてもらっています。
この作品は、主演のミシェル・ヨー演じるエヴリンが、ある日突然マルチバースを行き来していくうちに本当に家族の大切さを再認識できるというような物語です。
↑ https://www.harpersbazaar.com/jp/culture/tv-movie/a43360847/eeaao-oscars-success-230320-hns/より引用させていただきました
そのマルチバースへの最初の入口は国税局で、納税係のおばちゃんとの対決の場面から始まるところは本当に面白い展開で目が話せません。
ただ、ゲームの中に一度入ってしまうと、現実の親子関係だったり夫婦関係だったりが全く違うものに見えるので誰が味方で敵なのかすらわからなくなります。
↑ https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/movie-review-everything-everywhere-all-at-onceより引用させていただきました
根底にはスターウォーズからの引用もあるようなのですが、こういう世界観のゲームで遊んだ経験もない私には混乱するし、全体像が全く見えなくなります。
つまりどこか「置いてけぼり」を喰らった感じというのでしょうか…。
それ以降は着いていけない感じをずっと背負ったまま、ラストまで行っちゃいました(^^;)
- 介護が必要になり、かなりボケてきた父親
- レズビアンで母親から理解されない娘
- 離婚をなかなか言い出せない夫
など、エヴリンの身近には問題が山積、一方でクリーニング業の税金はなかなかシビアで確定申告の期限が迫っている。
↑ https://www.cinemacafe.net/article/2023/01/17/82969.htmlより引用させていただきました
そういうドタバタの中でゲームの世界への入口が開かれます。
その世界では、
- 手がウインナーのようにフニャフニャになっていたり、
- 関係性も凄く嫌な奴と恋人関係になっていたり、
- ベーグルが悪の世界(?)への入口になっていたり、
- 娘も悪キャラ、お父さんはラスボスみたいになっていたり、
もう何が何だかわかりませんでした(笑)
映画には伏線回収がつきものですが、どこが元ネタでこれって回収されたの??というような気持ち悪さも残り、入り込む余地がありませんでした。
↑ https://news.yahoo.co.jp/articles/ced21a7c2d0607bbc08d0ad308b92d0aeeb6e231より引用させていただきました
この親子岩のシーンはちょっとホロっとします…。
友人と終わってから少し話すも、「おばちゃんが観てわかる世界じゃなかった…ということ?」ってなりました(;´Д`)
確かにミシェル・ヨーの演技は素晴らしかった。
夫役を始めとする娘や父親の演技もとても良かった。
脚本も凄く練りに練った感じなのだろうというのはわかる。
編集も苦労しただろうな…という点で認めざるを得ない。
↑ https://www.cinemacafe.net/article/2023/01/17/82969.htmlより引用させていただきました
でもね、「作品賞」はある程度「わかりやすさ」を求めてしまうのは私だけでしょうか…。
どの国の誰が観ても「何か心に残るものがある」作品であってほしいと思ってしまいます。
それだったら、断然「RRR」の方が凄いでしょ…って思いました。
あくまでも好みの問題かもしれません。
「愛」という部分も、この映画には随所に描かれていましたがストレートではないので、後になってじわじわと「そうだったのか…」という感想も出てきます。
こういうのを一言で言い表すとしたら、「カオス」というのでしょうか。
終始「やさしさ」を武器にしている感じの夫「ウェイモンド」(エヴリンの夫)が実は最強で、その「やさしさほど現代で忘れ去ってしまっているものはない!」という警告のようなものもあったのかもしれません。
↑ https://www.cinemacafe.net/article/2023/01/17/82969.htmlより引用させていただきました
もう一度観たら感想が変わるかもしれませんが、私は一度では少しも理解できていない感じです。
映像としては凄く面白かったのですが、とても観終わった後の疲れが半端なかったです。
花見の後、映画を観る前に立ち寄った阿佐ヶ谷の喫茶店「gion」(ギオン)がとても面白かったので紹介したいと思います。
↑ 入口はこんな感じです!中がちょっと謎な感じです…
焼き鳥とラスクを食べてしまっていたので、ガッツリとした夕食は食べられないということでこちらのカフェに立ち寄りました。
人気の理由はいっぱいあるようですが、面白いのはブランコ席があるところです。
週末はいつも混雑していて、まずブランコ席は空いていないと知っていましたのでちょこっとトイレに行った際に覗かせてもらいました(#^^#)
面白いですね!
(お客さんがいたので撮れませんでしたが…)
↑ https://www.ozmall.co.jp/gourmet/article/3941/より引用させていただきました
昭和の感じがする店内は色々な席があって、メニューも面白い。
↑ 店内はなんだかとってもブルーが効いています!
「ワッフル(560円・税込)のトッピングが凄いんだよ」ということでそちらをオーダーしました。
↑ 小さなワッフルが4枚ついています。
あとはハーフのピザ(500円・税込)を食べました。
↑ ハーフで充分でした(#^^#)
飲み物は2人ともアイスコーヒー(480円・税込)にしました。
↑ なんとなくブルーですよね(笑)
確かにこのワッフルは凄い!!
ジャム、バター、ホイップクリームにあんこ!
とても楽しくいただきました。
こんなレトロな雰囲気とブランコのある喫茶店(カフェというより喫茶店(笑))。
なかなかないよな…と思います。
↑ レトロな感じのミルクピッチャー
ここで喫茶店「gion」(ギオン)について
住所:杉並区阿佐ヶ谷北1-3-3 川染ビル1F
電話:03-3338-4381(予約不可)
アクセス:JR中央線 阿佐ケ谷駅 徒歩1分
営業時間:9:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:年中無休
席数:20席
カード:不可
電子マネー:不可
「映画は与えられるものではなく、自分で考えて噛み砕いて理解するものである」という見方で言えば「エブエブ」のような映画も認められて当然な気がします。
おばちゃん達にはちょっと高度な世界観でしたが、機会があったら再度じっくり観てみようと思います。
好みは分かれるところですが、是非一度観てみてほしいです!