映画はやっぱり「怪物」を観たいということで、近所のお友達と車で板橋のイオンに観に行きました!
映画館に近い屋上に車を停めました!
↑ 夕方の雨上がりの空がとても綺麗でした!
板橋のイオンは55歳越えになると1,100円で映画が観れちゃうので、買い物も出来る上に映画も安いということでお気に入りのショッピングセンターです(#^^#)
「怪物」はやっぱり流石にカンヌ国際映画祭の「脚本賞」を取ったのが理解できる秀作でした!
↑ ABOUT THE MOVIE | 映画『怪物』 公式サイトより引用させていただきました
是枝監督…素晴らしい快挙でしたね!
脚本の坂本裕二さん!本当におめでとうございますm(__)m
これは是非とも多くの方に観ていただきたい作品です。
舞台は「上諏訪」。火事のシーンから始まります。
女手一人で最愛の息子湊(黒川想矢)を育てる麦野早織(安藤サクラ)は息子の変化に気づき始めます。
「オマエの脳みそは豚だ。」
↑ ABOUT THE MOVIE | 映画『怪物』 公式サイトより引用させていただきました
素晴らしい演技でした!!
そう言われたという湊でしたが、そう言ったのは担任の保利先生(永山瑛太)だと言うのです。
学校に真実を求めて訪ねる早織でしたが、校長(田中裕子)をはじめ、少しも埒が明かないのです。
「謝ってほしいのではありません!」
私達観客は、その時点で早織の気持ちになって一緒に苛立つ訳です。
しかし、その後数々の伏線回収が行われて行き、観る角度がどんどん変わっていきます。
↑ https://www.topics.or.jp/articles/-/885245より引用させていただきました
目線が多くのキャストの目線に変わるので、真実が見えてきます。
湊のクラスメートである星川くん(柊木陽太)に湊がイジメられているのか、嫌、逆にイジメているのか??
↑ ABOUT THE MOVIE | 映画『怪物』 公式サイトより引用させていただきました
彼もまた、素晴らしい演技でした
早織はどんどん混乱していきますが、真実は1つです。
「怪物だーれだ!」
CMではこの一言がとても強烈ですが、これはゲーム「怪物だーれだ」で、湊と星川くんの遊びでもあったのです。
- 親という立場の大人
- 教師という立場の大人
- それぞれの大人に関わる大人
そんな大人の誰しもが実は「怪物」なのかもしれないし、観る角度で「怪物」は違う誰かかもしれないと思えてきます。
校長が一番「怪物」なんじゃない?という見方も感想ではよく見かけました。
↑ https://www.fashion-press.net/movies/gallery/24475/32354より引用させていただきました
ですが、私は誰でも持ちうる心の中に、「怪物」が棲みついているのではないだろうか…という感想に至りました。
人はある事件が発覚したとき、証言を聞いた1つの意見にしか耳を傾けない生きものなのでしょう。
- 反対側からみた意見
- 第三者的に目撃した人の意見
- 中心人物の家族の意見
など別の意見を中心に事件を観たら、その感想や思いは全く違うものになるということです。
↑ https://www.fashion-press.net/news/96110より引用させていただきました
ここでの主題はそういう「人間の心の怖さ」という所であろうとは思いますが、その描き方の中で他の問題もいっぱい入れ込まれています。
- 親の子供虐待
- 学校教育の問題
- 誰かに罪をなすりつけること
- LGBTへの偏見
- 行政が子供を守れない現実
などなどがいっぱい盛り込まれていました。
あまり多くを語るのはやめておきたい理由は、人によってエンディングが大きく変わるからです。
子供たちが太陽の下で草をかきわけながら走り周るという「緑に輝くシーン」がラストですが、私と友人でも意見が割れたのです。
- 友人は、「なんとしてでも2人で生きていってほしいな…」
- 私は、「死後の世界で2人は永遠に一緒にいられるな…」
です。
↑ https://www.fashion-press.net/news/96110より引用させていただきました
このエンディングは是非ご自分の眼で観て、どんな風に捉えたかを楽しんで下さい。
エンドロール前に曲を担当した「坂本龍一」さんへの追悼の一言がありました。
「放心状態」になるほど、そのエンディングシーンと坂本さんの楽曲がピタッと合っていて音楽が素晴らしかったことに感動しました。
2人の子役が天才的な演技を見せてくれて、そこにも驚かされました。
是非映画館で楽しんでください。
今回は本当に細かいことを書いていません。
それほど映画館で楽しんでいただきたい作品だったということです。
夕飯は映画の前に寄ったのですが、イオンの真ん前にある中華料理店「水晶楼」にいきました。
私はお店のオススメの「担々麺」(980円・税込)で友人はお米が食べたいということで「レタスチャーハン」(880円・税込)にしました。
↑ レタスチャーハンです!美味しかった!!
少しいただきましたが、どちらも最高でした!
担々麺はなんとも言えないピリ辛感で、どんどん食べ進んでしまいました。
↑ 流石お店のオススメだけありました!!(*´▽`*)
チャーハンの方は、サッパリとした食感とちょっと薄味な感じが健康的なイメージでした。
映画の後に屋上駐車場で夜空を見上げ、綺麗な満月を眺めながら映画を思い出しました。
「ほんとにいい映画だったね…」と感想を話しながら帰りました。
↑ 本当に良い映画を観たよね…
日本人だからこそ出来た映画!
私は、そんなふうにも感じました。
韓国だったり欧米だったりしたら、虐待のシーンはハッキリ見せるし、親が押しかけて学校に行けば一発で喧嘩になって裁判に繋がると思います。
「相手のことをどどこかで尊重し、真実を見つけるまでは動かない」
そんな慎重さがある日本人だからこそ、作れた映画であり、そんなところに観る側の私たちも心を動かされたのだと思います。
是非、観ていただきたい映画でした。