先週の土日に特に用事がなかったので、1人で「野生の島のロズ」を観にいきました。
アメリカの作家ピーター・ブラウンによる児童文学「野生のロボット」シリーズを原作にしたアニメーションで、監督はリロ&スティッチのクリス・サンダースです。
シュレックを手掛けたドリームワークス・アニメーションが制作し、本当に完成度が高いアニメーションでした。
無人島に漂着してしまった最新型のアシストロボット「ロズ」が、島の動物たちとどのように向き合っていくのか…。
最初はロズの存在は動物たちにとっては「恐ろしい怪物」でしかありませんでした。
ところが、ロズは鴈の卵を発見したことでまだ殻が破られていない卵をキツネから守り抜きます。
そしてその鴈の赤ちゃんを育てていくことを自分への指令と捉え、ロボットなのに「母性愛」を感じてしまう物語です。
鳥の子供は最初に観た者を親と信じる習性がありますから…赤ちゃんにとっての母はまぎれもなくロズだったのです。
最初は卵を狙っていたキツネのチャッカリは、ロズの傍で一緒に子育てに協力してくれる存在になります。
↑ 野生の島のロズ : フォトギャラリー 画像(3) - 映画.comより引用させていただきました
オポッサムの親子も良いアドバイスをくれたりします(#^^#)←これがめっちゃ可愛い!
こうして鴈が渡り鳥であることを知り、いずれ越冬するために飛び立たないといけないことを知るのです。
子供に付けた名前は「キラリ」。
それまでに教えることは沢山あります。
- 食べれないと…
- 水の中を泳げないと…
- 空を飛べないと…
こうして、ロズは指令として子育てをするうちにしっかりと「母」になっていくのです。
↑ 野生の島のロズ : フォトギャラリー 画像(2) - 映画.comより引用させていただきました
キラリは孵化する時も殻を破るのが遅い子でした。
普通より小柄ではありましたが、ロズママや協力してくれる動物たちのおかげでどんどん成長していきます。
そしてやがて旅立つ日…。
↑ 野生の島のロズ : フォトギャラリー 画像(5) - 映画.comより引用させていただきました
母は最後まで一緒に走って見送るのです(#^^#)
このシーンは本当に涙が出て来ちゃいます。
映像がまた、とっても美しく、本当に素晴らしいアニメーションだからこそ映し出せる自然の世界にため息が漏れます。
↑ 野生の島のロズ : フォトギャラリー 画像 - 映画.comより引用させていただきました
ロボットは回収されて、修理される運命が待っている…。
キラリが越冬を終えて帰ってきたころにはもうこの島にはいない…。
永遠のお別れかと思われますが、そこからも素晴らしい展開が待っています。
ロボットのプログラミングに「子育て」なんてありませんが、ロズは子育て以上のことをやってのけ、多くの動物を救うことになります。
みんなから島の住民として受け入れられ、ロズの中に芽生えた「愛情」「友情」などの感情をどうロボット自身が受け入れていくのかが一番の見どころだと思います。
↑ 野生の島のロズ : フォトギャラリー 画像(21) - 映画.comより引用させていただきました
ロボットと人間の共存…という作品はこれまでも結構多かったと思いますが、これはそれを遥かに超えているなと思いました。
ロズはロボットでありながら、人間でも不可能な自然との共存を成し遂げて行くのです。
その中で一つの種を育てあげるという、人間でも出来ないようなことを「心」を持って成し遂げていくのです。
↑ 野生の島のロズ : フォトギャラリー 画像(12) - 映画.comより引用させていただきました
キラリの成長もとても眩しくて、それこそキラキラして見えます(#^^#)
成長していく段階で種類が違う母に反発心が出てくるところも人間の若者の心が垣間見れます。
ロボットですから大きな目が二つ、小さな鼻と口?と思われる穴しかありません。
それでもロズの気持ちが表情に現れてくるから本当に不思議です。
自分のプログラムを超えて母になるロズの姿を是非観て欲しいです。
↑ 野生の島のロズ : フォトギャラリー 画像(24) - 映画.comより引用させていただきました
子供が小さい時にこの映画があったら、私は絶対に一緒に観たと思います(#^^#)
自然界の動物たちの習性や個性も描かれていて素晴らしいです!

↑ リアルで観たらこんな感じの旅立ちなのかもしれないですね(#^^#)
親子で楽しんでいただきたい映画No1でした!!
学校や施設などの教材としても素晴らしいと思いましたm(__)m






