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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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映画は「年少日記」香港映画で子育ての大事な部分を知ることが出来る

全く前情報を入れずに友人が観てみたいと言ったので観に行った映画です。

 

最初のシーンが強烈で、ビルの屋上から10歳ぐらいの男の子が飛び降ります…。

そのシーンでは、ビルにワンクッションの段差があって彼は生きていました。

監督はニック・チェクで、第17回アジア・フィルム・アワードでは「最優秀新人監督賞」を受賞しました。

ストーリーは、

 

  • その小さな男の子目線での日常
  • 高校教師の日常

 

2つの日常が映されていきます。

 

 

高校教師チェン(ロー・ジャンイップ)は学校で遺書と思われる手紙を発見する。

 

「私はどうでもいい人間だ…」

 

その生徒を特定しようと探していた時、彼は自分の幼少期のことを思い出してしまう。

 

彼の家は教育に熱心な弁護士の父親と、父親には何も言えない母親、出来が全く違う兄と弟という家族構成だった。

 

兄(ショーン・ウォン)は勉強面でも進級できないほど成績が悪かったのです。

そしてピアノも全然上達しなかったのですが、女性のピアノの先生はお兄ちゃんのピアノも個性だと唯一認めてくれる存在でした。

 

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↑ 香港映画「年少日記」ロー・ジャンイップが語る主人公の特別な点とは - 映画ナタリーより引用させていただきました

父親は家庭内暴力を普通にするような男で、いつも兄は殴られていた。

 

弟は父親の期待に応え、しっかりと成績を取り、ピアノもコンクールに出るほどの腕前で両親の自慢の息子(次男)だった。

 

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↑ 香港映画「年少日記」ロー・ジャンイップが語る主人公の特別な点とは - 映画ナタリーより引用させていただきました

 

兄の日記にも書かれていたのは、「僕はどうでもいい人間なんだ。たとえ死んでもみんなはすぐに僕を忘れて幸せに暮らすだろう…」

そんな兄の将来の夢は「教師」だったが、自分の夢に未来があるとは思えなくなっていた。

 

そして10歳のある日、日記帳に別れを告げ「死ぬ」ことを選んでしまう。

 

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↑ 香港映画「年少日記」ロー・ジャンイップが語る主人公の特別な点とは - 映画ナタリーより引用させていただきました

 

その前の日の夜に弟の背中を抱きしめた兄の心を知らないとは言え、チェンは苦しみ続けながら人生を送っていたのでしょう。

実際、チェンは結婚生活もうまく行きませんでした。

 

そんな時、病院に付きそう秘書の女性から父が危篤であることを知らされる。

 

父が持っていたのは何度も繰り返し聴いていて、テープがすり切れる寸前のカセットテープ

そのテープから流れていたのは…兄の途切れ途切れのピアノの演奏だったのです。

 

今は香港でもかなりの学歴社会になっています。

 

生まれた瞬間からそんな競争世界で生きている子供達、そして家族内での閉ざされた児童虐待の現実

 

目に見える一部の「出来」だけで子供を「差別」している大人たち…。

 

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↑ 香港映画「年少日記」ロー・ジャンイップが語る主人公の特別な点とは - 映画ナタリーより引用させていただきました

 

本当に悲しくなる映画でした。

子育てをしていると、兄弟の違いにビックリすることもあるのは確かです。

 

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↑ 香港映画「年少日記」ロー・ジャンイップが語る主人公の特別な点とは - 映画ナタリーより引用させていただきました

 

でもそこは「差別」するものではなく、「区別」して同じように愛情を持って対応するべきなのだと思います。

 

  • この子はこういういい所を持っている。
  • この子のここだけは他の子と違う。
  • この子はこんなに優しい一面がある。

 

苦手なことばかりを比べられたら、その子は行き辛さを感じますし、自分が無意味な存在に思えてきますね!

 

娘のことをちょっと思い出してしまいました。

 

小学校の時、「勉強面だけが心配です…」と言われ続けた日々…。

私は当時の習い事であった「ダンス」をする娘を知っていたので、そこまで落ち込みませんでした。

 

「この子にはダンスがある!」

 

↑ 子供の声に耳を傾けることがとっても大事なのかも…

 

ダメな部分を指摘されたとき、私は不思議と常にそう心の中で叫んでいたのだと思います。

運よく、彼女はそれを職業に出来ました。

 

親は周りの情報に振り回されてはいけないのだと、この映画を観て改めて思いました。

 

子供が本当に「好きなこと・出来ること・やりたいこと」を見つける手助けが出来ればいいのだと思います。

映画の最後の方まで観ているとチェン先生は遺書を書いた生徒を特定できたようでした。

(この部分は映像だけで流れていくので最後までしっかり観て欲しいです)

明るいトーンの映画ではないですが、私は少子化の今、子供一人一人が夢を持てる生き易い世界であって欲しいと心から願ってしまいました。

 

この後は「スシロー」でご飯を食べて帰りました。

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↑ ちょっと「日本」を意識した夜ごはん…

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↑ やっぱりお寿司は美味しいね(#^^#)

 

子育てが大変だった頃の話をしながら、「やっと私たちも自由に旅に行けるようになったね!」なんて話しながらお別れしました。

  • 「次は出発の日に元気で会おうね!!」
  • 「風邪とか引かないようにね!!」