日本自然保護協会の調べによると、スズメなど16種の個体数が絶滅危惧種の基準に相当するペースで急速に減少しているのだそうです。
環境省でも研究者などと共同して、全国およそ1000か所で生態系の変化を調査しています。
東京に住んでいて、一番気になるのが「スズメに会えない」ということです。
↑ 以前は公園などでも沢山固まって見ることが出来たのに…
息子が小さい時(小学生のとき)に、足が折れてしまったスズメを両手に包むように持って帰ってきたことがありました。
「この子、飛べない!」
口数の少ない息子が大事そうに持って帰ってきたので、なんとかしたいと思い、主人が集めていたマッチ箱からこっそり一本マッチをいただいて(笑)、足に沿ってタコ糸で結わきしばらくの間は家の中でお世話したことがありました。
スズメは何を食べるのか分からなかったのもあり、セキセイインコを飼っている友人から教えていただき、数日間は子供達と一緒に見守りました。
子供たちは勝手に「ピーコ」と呼んでいました。
最初はピョコンピョコンと片足を引きずるように歩いていましたが、羽根をバタバタするようになったので、ベランダに箱を出して中に入れて様子をみました。
棒を外してみると結構ゆっくりですがチョンチョンと歩くようになったので、しばらくそのまま様子を観ていましたが、朝になって外に出したところパタパタと飛んでいってしまいました(#^^#)
↑ 今も息子はそのことをずっと忘れてないようです…
(先日話したら覚えていました。ピーコって名前まで(笑))
とても喜ばしいことですが、涙目の息子と見送ったのが鮮明に思い出されます。
その後も暫くはベランダに立ち寄ってくれるスズメたちが数羽いたので、その子がいるのでは?と探したりしました。
息子は、「あの子がピーコだ!」とわかっているようでしたが、私には識別不可能でした(笑)
そこまで日常にいっぱいいたスズメを最近は全く見ないのがとても不思議で寂しくも感じます。
カラスはしっかりいるのに…というのも皮肉なものです(;´Д`)
都内でも郊外の方の田畑がある風景の中には見つけることが出来ることもあります。
キャンプに行くと出会えることがあるので、それも楽しみになりました。
スズメの減少の要因となっているのはなんだろう…
- 温暖化の影響
- 孵化できるような場所が減った
- 田畑が減りマンションが増えた
- エサとなる昆虫が減った
こうしてスズメもそうですが、幾つかの種類の野鳥や蝶もまた絶滅危惧種のレッドリストに入っているそうです。
↑ 「シマアオジ」も危惧種に指定されています
昭和生まれの私が小さい頃は、チュンチュンという鳴き声で目覚めることもあったのに…。
キャンプで目覚める時にスズメの声が聴こえると最近では嬉しくなって外に出て探してみたりします。
容姿も可愛らしくて、害にもならないスズメさん!
スズメの寿命は約3年なんだそうです。
平成生まれの息子たちもその可愛らしさをしっかりと覚えているようです。
温暖化もそうですが、都会には自然を意識した公園なども多く造られている印象があります。
それでも戻ってきてはくれていないようなので、何かの条件が「スズメが住みにくい」環境をつくってしまっているのでしょう…(´;ω;`)
↑ また、昔のように沢山のスズメが見たいです
温暖化だけはどうにも止められないし、私達人間ですらどうすることもできない自然の猛威が襲ってきている昨今、どのように地球の小さな命を守っていけばいいのか…。
動植物は私達より先にそれを敏感に察知し、住みづらい場所から去っているのでしょう。
いつかは本当に絶滅してしまうのでは?と思うと何とも言えない寂しさを感じてしまいます。