「シスターズ」というからなんだかホンワカした姉妹のストーリーかと思いきやとんでもないところが流石韓ドラです。
大元は「若草物語」を意識しているって言ってたけど、、、、どこが??みたいな感じです。
ざっくり言ってしまうと、貧困家庭で育った三姉妹が韓国最大の権力者たちに振り回されてとんでもない陰謀に巻き込まれていくという話です。
私は以前映画館へ「若草物語」を観にいきましたが、全然違うことだけは確かです!
そもそも四姉妹じゃなくて三姉妹になっております。
↓ その時の記事はこちら
- 長女はオ・インジュ(キム・ゴウン)でオーキッド建設の経理に務めるOLですが借金を作った親のために妹たちに少しでも良い暮らしをと常にもがいています。
- 次女はオ・インギョン(ナム・ジヒョン)で一番頭脳が明晰で、報道記者として活躍しています。
- 三女はオ・イネ(パク・ジフ)で韓国一の名門私立芸術校・セラン芸術高校に実力で入れちゃった才女です
長女インジュは社内ではイジメられている存在でしたが、唯一仲良くしてくれた先輩がチン・ファヨン(チュ・ジャヒョン)でした。
↑ https://www.cinematoday.jp/page/A0008529より引用させていただきました
このポスターはほぼオールキャストですね…
その先輩は自殺をし、彼女には20億ウォンという大金を残していきます。
そのバックには実は700億ウォンもの大金がファヨンの横領で隠されていたのです。
裏のテーマにあるのが「蘭」の花の存在です。
この蘭の花は、絶滅危惧種で世界に2株しかないと伝えられているのですが、この蘭が無数に咲いているのが元弁護士で政治家であるパク・ジェサン(オム・ギジュン)の家の温室だったのです。
親の木から離れると生きていけない美しき青い蘭。
このストーリーはこの蘭とともに進んでいくといっても過言ではありません。
(ですがこの蘭は実在する蘭ではなく、ドラマ内のものは造花です)
↑ 正面はとても綺麗だけど…危ない華やかさが…
そもそも蘭を英語で言うと「オーキッド」。
オーキッド建設はこの「蘭」から来ているということは、まともな会社ではありません。
パク・ジェサンの妻であり、美術館の館長でもあるのがウォン・サンア(オム・ジウォン)でこの奥さんはタダ者ではありません!
2人の間には三女イネと同じ美術高校に通う同い年の娘パク・ヒョリン(チョン・チェウン)がいます。
どんどんお金もちの家に取り込まれて行く構図は、ちょっと「半地下の家族」を思い出しました。
色々なものが悪い奴らをジワジワと追い詰めていきます。
- 青い蘭の証拠
- 裏金の帳簿
- 過去の罪を暴くカメラ
- 数々の証言
それらを覆すぐらい強い精神力でどんどん悪い方へ突き進むパク・ジェサンとその妻ウォン・サンアでしたが…。
自殺を装って殺したはずの元経理担当の女性が生きていたことから一気に三姉妹には未来が見えてきます。
一話が結構長いし、じっくり見ていないとわからなくなる部分もあるので目が離せません。
- 死んだと思っていた人が生きていた?
- 昔の戦争の作戦の中にどんな秘密が?
- 美術館館長であるサンアはどんな少女だった?
色々なことが私達にわかってくると、今度はやっと姉妹の恋の行方を追える余裕が出てきます。
↑ 先輩が履いていた赤いヒールと犯人との関連性は…
それまでは「誰も信じるなよ!」のスタンスで観てしまっているので。全く余裕はありませんでした。
ふむふむ
- 長女はお金を洗浄する危なっかしい仕事をしているチェ・ドイル(ウィ・ハジュン)とはどうなるのか
- 次女は微笑ましい位に優しい幼馴染との関係が唯一癒されます
この2つの恋の行方が気になってくるころには、ドラマはクライマックス。
700億ウォンの行方はどうなってしまうのか??
ここが一番気になるところでしたが、私はその配分に結構満足でした。
是非最後の700億ウォンの行方をドラマで観て欲しいと思います。
三女の女優さん、どっかでみた…と思ったら数年前にみた映画「はちどり」の主役の女の子でした。
あの頃も「自分の意思をしっかり持った眼力」を彼女には感じていたので、今回もまたそれを感じましたね…。
↓ 「はちどり」の記事はこちら
とっても美しい女優さんに成長していくのでは?と未来を想像しちゃいました(#^^#)
↑ https://www.cinematoday.jp/page/A0008529より引用させていただきました
パク・ジブさん、とっても綺麗です!
何より可哀想に感じたのが、最も悪役であろう美術館館長のウォン・サンアでした。
自分が子供の頃に経験したことが、人間をここまで支配してしまうのか…。
私は自分の幼少期を思い出し、ちょっと怖いなって感じました。
人間はどこかで「正しい道を示してくれる事柄や人間」に生かされて生きているのだと思います。
そういう道を通れず、そういう人に出会わず生きて来たウォン・サンアの生き方に悲しさを感じてしまいました。
若草物語の四姉妹…。三女ベスの存在はこのドラマの中では幼い頃に死んでしまった妹がいたのでそこにこじつけたのでしょうか…。
だったらちょっと物申したい!!
三女ベスの存在こそ、若草物語では最も大事な存在だったと思うのです。
登場させて欲しかったです!!( *´艸`)