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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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「私を探さないで」を4回観劇して私なりの考察と感想を書いてみました

結局4回も観てしまったので、結構難しいと言われている岩松さんの舞台を自分なりの解釈ですが書いてみようと思った次第です!

 

長文なので興味の無い方は飛ばしてしまってくださいm(__)m

きっと答えはあるようで無いのだと思うので、ご自分の思ったことを信じてください(笑)

 

そしてまだ、23日に岡山公園を控えているので、これから観る方は読まないでください。

 

完全にネタバレしております。

登場人物は7名ですので多く無いです。

名前や苗字で書いていくので、ここにまず役名をご紹介します。

  • 古賀アキオ…勝地 涼  
  • 三沢 晶…河合 優実
  • 鳥山 緑…富山 えり子
  • 矢島 カズヒサ…篠原 悠伸
  • 及川 ススム…新名 基浩
  • 三輪 兄と弟…岩松 了(2役)
  • 大城 ユイコ…小泉 今日子

古賀は東京で結婚することを決め、故郷に帰ってきます。

 

https://mo-plays.com/watashi/images/pre-mainpict.jpg

↑ https://mo-plays.com/watashi/images/pre-mainpict.jpgより引用させていただきました

同級生だったのが矢島と及川、晶の3人です。

古賀にはハッキリとした記憶ではないものの、晶との思い出に引っかかっていることがあります。

 

そしてもう一人引っかかっているのが、当時担任だった教師の大城です。

 

なぜなら、自分はどちらにも「好かれていたんじゃないか?」という思いがどこかに残っていました。

ところが、古賀が東京へ行って数年後に晶は失踪していました。

そして大城は教師を辞め、小説家に転向していたのです。

 

大城が書いた小説の内容は島が見えるこの海沿いの故郷で、少女が失踪したという内容でした。

 

大城先生の小説は明らかに晶のことを書いていると思われました。

そしてその小説の中心人物である男子生徒こそ、自分であることもわかっていました。

晶が失踪した当時、矢島と及川は警察にも色々聞かれる状況で、先生の小説に絡んでの事件という見方もあったことから大城先生には会わずに長い期間を過ごしていました。

 

古賀が帰ってきたことで、大城先生の「朗読会」を通してみんなが顔を合わせることになります。

 

舞台上では過去と現在が交錯して進みます。

その違いは同級生3人(男性陣)の服装で見分けるしかありません。

晶は常に制服で登場するので、現在の場面ではきっと本当は存在していないのではないか?と思うのです。

 

  • 矢島も及川も自分の記憶の中で、その当時の晶に接しているのでまるで亡霊がそこにいるかのようにも感じます。
  • 古賀と接している時の晶は、よくしゃべるし、本来の自分を出しているようにも見えます。

 

晶は古賀には心を開いていることがよくわかります。

そして当時の晶は大城先生に「あこがれ」以上の感情を持っていたことがわかります。

 

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↑ https://theatertainment.jp/japanese-play/144375/より引用させていただきました

先生もまた、晶には特別な感情があったと思われます。

 

二人のキスシーンは木々の向こう側ですので、ハッキリとはわかりませんが、それを目撃した及川の衝撃は伝わってきました。

私が思うに、先生は自分が既に失ってしまってる若くて真っ直ぐな感性を持っている晶を日々みていて、「自分が晶だったら…」という感情があったように思います。

 

大城先生は学級委員だった古賀のことが好きだったのです。

 

二人で話をしている時に先生が古賀の手を握るシーンがあります。

17歳の古賀にとってはその記憶だけが消えない映画のシーンのように焼き付いたのだと思います。

 

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↑ https://theatertainment.jp/japanese-play/144375/より引用させていただきました

 

大人になって「あの時なんで手を握ったのか…」と問いますが、最終的には「好きだった」と告白しています。

つまり、大城先生は古賀を好きになってしまい、同時に晶が古賀のことも好きなことを知っていて晶の若さを羨ましく(半分妬ましく)感じていたのかもしれません。

 

先生の誕生日に晶が作ったクッキーを小径に捨てたことで晶はショックを感じたと話しています。

 

憧れが好きに変わり、それも愛情であると認識した晶…でも男子生徒である古賀のこともまた好きだから、先生と古賀が仲良く話しているのも辛かったのかもしれません。

 

緑は大城先生が作家になってからの助手で、小説の中のエミリのことが大好きなのです。

 

そのエミリこそ晶そのものを描いているので、幻の晶と出会った緑は大興奮です。

 

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↑ https://theatertainment.jp/japanese-play/144375/より引用させていただきました

 

古賀のことも小説の中の男子生徒であるとわかっているので、その関わり方も面白いし、彼女が及川の彼女であることもストーリーを面白くさせています。

 

矢島の奥さん「ヒサエ」さんも同級生なので話にはめっちゃ出てくるのですが、舞台上には出てきません。

ペペロンチーノが得意だということ、女性を見る目はかなり厳しいということだけはわかります(笑)

 

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↑ https://theatertainment.jp/japanese-play/144375/より引用させていただきました

 

三輪兄弟はどちらも岩松さんが演じているので、朗読会をお手伝いする世話役的な役回りで出てきます。

電話で兄弟が話しているように見えますが、こちらも舞台上では必ずどちらかが出ているだけ…という感じです。

見分けるには服装しかないのですが、性格は違っていて本当に演じ分けが素晴らしかったです。

 

私の考察では、晶は現在も失踪しているか、或いは亡くなっているかもしれません。

 

そこには存在しないのに、関係者が集まったところで、その存在が急にクローズアップして彼女がそこにいるかのようにそれぞれの記憶に登場しているんだと思います。

晶が本当に愛していたのは、大城だったのか?古賀だったのか?そこも良くわかりませんがそこに存在し続けることが出来なかった感情が彼女の心を支配していたことだけは確かだと思います。

 

名台詞がありました。

 

「近くにいる人は簡単に忘れられるのに、遠くにいる人はなんで忘れられないのか…」

 

これは言えることではないでしょうか…。

近くにいればいつでも会えると思います。

だからこそ気にならなくなるけど、遠くにいる人は簡単に会えないがゆえに、記憶の大きな部分を占めてしまうのです。

誰もが晶のことを、きっと忘れられない存在として心のどこかでずっと探し続けてしまうのでしょう。

 

でも晶は言っているかも、「私を探さないで」と…。

勝地さんのインスタの皆さんの笑顔が最高だったので貼らせていただきました!

(東京の千秋楽の時のようです)

 

 
 
 
 
 
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長々と考察と感想に付き合っていただきありがとうございました。

4回観てやっとわかってきたこともありますし、まだまだ考察出来ていない部分も多々ありました。

理解しようとはせず、自分が思うままに感じ、記憶にそのまま残しておくのが良い舞台なのかもしれません。

 

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↑ 私の最後の観劇は東海市芸術劇場でした!

 

千秋楽までもう少しです。

身体に気を付けてキャストの皆様が、晴れ晴れとしたお気持ちで完走できることを祈っておりますm(__)m