独立した国家がイタリア内に存在しているという事実。
「バチカン市国」なら知っているよ!という方が多いと思います。
実はもう一つの国が四方をイタリアに囲まれて存在しているのです。
「サンマリノ共和国」という共和制の国です。
「サンマリノ共和国」の建国は4世紀頃というから、相当古くからある国家です。
共和制の国としても世界最古ということで、国全体が世界遺産に登録されています。
ローマ帝国の迫害から逃げてきたキリスト教の信者たちが創った国で、イタリアとは友好条約が結ばれています。
立地としては山の中(ティターノ山)にある国といった感じで標高はかなり高め(61.2km)です。
↑ 1つ目の砦「ロックアイダ」はお山のてっぺんという感じ…
イタリアに入国してさえいれば、サンマリノの入国は審査などありませんので、自由に観光することが出来ます。
一応国境のサンフランチェスコ門が入口になっています
国防についてもイタリアに依存しているので、特にイタリアと目立って違うところはありません。
サンマリノは税率も低く設定されているため、観光客が買い物をするには持って来いの国とも言えます。
そこに住む国民は自国で経済や行政を回しています。
観光が主で国民か観光客ぐらいしかすれ違わないので、国民同士は皆顔見知りの状態だといいます。
他の国では考えられないですが、それだったら犯罪も少なそうですね~( *´艸`)
入るとインフォメーションセンターもあり、日本語のパンフレットもあるとのことなので観光面ではしっかりPRしているんですね。
↑ 中世の街並みがそのまま残っているサンマリノ
サンマリノはローマからだと特急(鉄道)とバスで計5時間という距離にあります。
まずは「リミニ」という港町に行ってからバスで50分という方法しかありません。
ミラノからだと特急でリミニまで1時間半なので、ミラノに行った際に足を伸ばすのが理想的な行き方だと思います。
宿泊を考えるなら、サンマリノ内は宿もレストランも少な目なので、「リミニ」に宿泊した方が良いと思います。
リミニはイタリアのマイアミのような街なので、海が見える景色を楽しむことが出来ます。
サンマリノは山。リミニは海。
↑ リミニは素敵な港町!
両方の景色を一日で堪能できるので、普段のイタリアとは違った観光が出来そうですね!
もちろんサンマリノからも海を見下ろすことが可能なので、アドリア海のブルーを高い場所から写真に収めてほしいと思います。
「3つの砦」が最大の観光スポットで、
- ロックダアイタ
- チェスタの塔
- ロッカモンターレ
という名称です。(古い順に記しています)
それぞれが徒歩7分という立地にあるので、歩いて観光すれば、チェスタの塔にある博物館を見学しても1時間もかからいで観光できると思います。
↑ 断崖絶壁ということは景色は最高!ってことですね( *´艸`)チェスタの塔
通常では必要のない入国審査ですが、パスポートにビザがほしい方は、インフォメーションで押してもらうことが出来ます。
特に切手はコレクターの間でも有名で、産業の1つとなる位有名なようです。
切手のコレクターでなくてもここでハガキを書いて日本に送れば、思い出にもなりますね!
日本郵便とも友好善隣条約の元、密接な協力関係にあるといいます。
↑ http://yushu.or.jp/s_data/10jpn/10kine/100323c1.htmlから引用させていただきました。2010年発行のサンマリノ共和国郵便切手です。
イタリアでは投函できないので、サンマリノ内から投函してください。
サンマリノ庁舎の外観はまるでお城のようで、内装も素敵だということなので見逃せないですね。
目の前はリベルタ広場で自由の女神象が建っています。
↑ 歴史を感じさせないほど白くて美しい自由の女神!
ニューヨークの自由の女神より10歳も古いのに、その色白な美しさは格別です。
キリスト迫害によって逃げ着いた「マリノ」という方の遺骨が眠るという聖マリノ聖堂も神殿のように美しく、この国の人々に大事にされてきたことがわかります。
↑ 聖マリノ聖堂は静けさが似合う落ち着いた内装
国営のワイナリーもあって、サンマリノワインの味は特別だということなので、どこかのお店で一杯は飲みたいところです。
↑ サンマリノのワインも是非味わいたいですね~♪
夕刻になったらケーブルカーで平地の方に降りていくと、ドラマチックな夕景が眼下に広がります。
午前中にサンマリノのてっぺんまで行って、夕刻にはおりて「リミニ」に戻るという行程が良いかと思います。
サンマリノ共和国とイタリア。
「二カ国に行ってきたよ!」って自慢出来ちゃいますね!
バチカン市国も入れたらなんと三カ国周遊しちゃったことになります。
一回で3度おいしい旅をしてみませんか?