昨年の「半地下の家族」に続いて今年の作品賞と監督賞は中国の「クロエ・ジャオ」監督の「ノマドランド」が受賞しました。
堂々の2冠達成です!
主演のフランシス・マクド―マンドさんの「主演女優賞」を入れると3冠ですね!!
「ノマドランド」は観に行ったし、記事も書いたのですが、「やっぱりね~」という感じもしました。
↓ ノマドランドの記事はこちら
↑ 毎年楽しみで仕方ないアカデミー賞が今年も!!
今年の特徴としてはコロナ渦らしく、「小規模予算で撮った良作」が多かったことです。
クロエ・ジャオ監督は38歳で、中国出身で米国在住の監督です。
女性監督としては、史上2度目というのですから、まだまだ女性監督は全世界でも少ないのかもしれません。
ただ、クロエ・ジャオ監督については、中国のTwitterとも言える「ウェイポ」の書き込みで「おめでとう!」「快挙ですね!」などの書き込みが観られたが、すぐに消されています。
なんでそんなことになっているのでしょうか。
監督が、過去に中国を批判したことが問題視されており、当局が情報を遮断している可能性があるというのです。
SNS上で出回っているアカデミー賞の受賞作の中でも、作品賞と監督賞には触れていないらしく、正直「そこまでやる??」という感じです。
もし、日本人の監督がこんな名誉ある賞をとったとしたら、過去に日本について批判したことがあったとしても、その快挙については普通に報道されると思うんですよね…(*´▽`*)
↑ https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60860da3e4b05af50db79041
より引用させていただきました
閲覧数は9000万回近かったと言うのですから、国民はそこそこ興味をもたれていたはずです。
彼女の当時の発言は、2013年のニューヨークの雑誌「フィルムメーカー」のインタビューで、中国のことを「いたるところに嘘がある場所」と言ったことだったのです。
1個人の意見として、国家が受け流せないなんて、なんて残念なことなんだと思いました。
結局、中国で「ノマドランド」は、今のところ公開未定のようです。
それよりも3月に衣装デザイン賞・特殊効果賞にノミネートされたディズニーの「ムーラン」のほうが華々しくとりあげられているんです…( *´艸`)
もうちょい、広い心で自国出身の方々を応援してほしいなぁ~って思っちゃいました。
アジアという言う意味では、助演女優賞をとったのは韓国の大物女優であるユン・ヨジョンさんで、私も先日鑑賞した「ミナリ」でおばあちゃん役をされた方です。
↓ ミナリの記事はこちら
心に残る演技で、日本で言えば「樹木希林」さんのような女優さんではないかと思います。
↑ https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210426002000882より引用させていただきました
ユン・ヨジョンさんとハン・イェリさんです。
演じるというよりは、本当にそこにいる1人のおばあちゃんという感じで本当に自然な感じで映画の中に存在していました。
この2作にスポットライトが当たったことが、両方とも確信しつつ観にいった私にとっては嬉しいことでした。
この勢いで来年は「日本人監督が作品賞や監督賞がとれたらすごいんじゃ??」って思います。
今回の「ノマドランド」は、主役以外はほとんどド素人の方を俳優陣として撮った作品です。
そこも低予算で撮ることが出来た要因の1つでしょう。
実在の「ノマド」生活をする高齢者たちを追うように撮影しているので、撮影隊もどっぷりとその生活に溶け込む必要があります。
ドキュメンタリーとフィクションの境界線を超えて、1つの新たなジャンルを築きあげた作品と言えるでしょう。
↑ https://www.cinemacafe.net/article/img/2020/09/09/68896/488513.htmlより引用させていただきました
フランシス・マクドーマンドさんです。
高齢者社会という現実はアメリカだけではありません。
そろそろ日本でも、そこに的を当てた映画が登場してもおかしくないと思っています。
主役は樹木希林さんで観たかったなぁ~(*´▽`*)
映画が大好きな私は、毎年このアカデミー賞が本当に楽しみなんです(#^^#)