タークス・カイコス諸島は、タークス諸島とカイコス諸島からなるイギリス領の海外領土で美しい白浜が広がる美しい40の島で出来ています。
イギリス領のため国旗にはイギリスの旗が入っていますね。
日本から行く場合はアメリカ経由となり、17時間以上はかかります。
料金的には30万円ぐらいですね…。
お金はアメリカドルで、なんとコンセントの形状は日本と同じなんです(#^^#)
(イギリス領なのにアメリカドル…面白いですね)
まずは、危険という部分をちょっと書いてみたいと思います!
1999年からの4年と2019年からの4年とを見比べてみます。
1999年 0 2000年 0 2001年 0 2002年 9.7
2019年 30.1 2020年 51.9 2021年 31.0 2022年 76.5
この数字は人口10万人あたりの殺人発生件数です。
2022年の統計では殺人発生率一位という悲しい称号を得ることになったのです。
近年になって凄く数を伸ばしてしまっているのがわかると思います。
増えた理由をいくつか考えてみると、
- パンデミックで観光業がダメになり、雇用が減った
- 南米と麻薬生産地の真ん中に位置するため拠点となる
- 教育の機会へのアクセスが制限されているため教育水準が低い
などが挙げられると思いますが、この辺りの島々は世界中の大富豪がバカンスを過ごす場所でもあるんです。
何と言っても綺麗なターコイズブルーの海がどこまでも続くような景色は特筆ものです!
↑ 本当に時間が消えそうな景色です!
そしてここでは「イグアナの生息地」でもある「プロビデンシャレス島」と呼ばれる島があって、リトル・ウォーター・ケイという湾からボートで10分ぐらいで行けます。
この島は「自然保護区」に指定されています。
島は全面禁煙になっていて、イグアナに触ったり、エサやりをすることも禁止されています。
↑ 浜辺に沢山のイグアナ…観てみたい気もするけど…
海の透明度も最高でゴミ1つ落ちていない美しい砂浜は時間を忘れそうです。
ただし、ハリケーンが多いことでもこれらの島々は知られています。
6月から11月という長いハリケーンシーズンにより甚大な被害が引き起こされたのもつい最近の2023年のことです。
気候変動を引き起こすのは人間が温室効果ガスを排出する行為が要因であるとも言われていますが、カリブの島々には大富豪が多く集まり、彼らは多くの温室効果ガスを排出していると言います。
↑ ボートで私有の島以外は渡ることが出来ます
こんなに美しい大自然と殺人発生率という相反するような状況が生まれているのが残念でなりませんね!
以前記事にしたことがある映画「サウンド・オブ・ドリームス」の中に出てくる、さらわれた子供達が監禁・収容されていた島も、こういうカリブのどこかの島だったりするのかと思うとおそろしくなります。
↓ その時の記事はこちら
実際に投資家のジェフェリー・エプスタイン氏はアメリカ領のヴァージン諸島のうちの2つの島を買い取って所有し、島に未成年の少女を連れ込んで性的搾取や性的人身売買を行っていたという事件もありました。
億万長者はこれらの島のうち、小さいものを幾つも所有することが可能になってきます。
そこではどんなことが行われているのかは誰も知り得ませんし、治安の悪さに繋がることが起こっていても不思議ではありません。
20年の間にこれだけ治安が悪くなったというよりは、パンデミック以降が特にひどくなったという感じもします。
↑ この景色と犯罪がどうしても結びつかない‥
貧困が生んだこれらの問題を解決できるのは、この国の場合はイギリス領ということなのでイギリスの関与しかあり得ないと思うのですがどうなのでしょう。
小さな島が合体しているところも全体把握が出来ないという弊害に繋がっていそうです。
地元で暮らす貧困層と大富豪との格差社会が島の中で繰り広げられている…。
- 教育を受けられない子供たちが犯罪に手を染めていく。
- 大富豪はボディーガードを雇い、安全で優雅な海のバカンスを楽しむ。
こんな映画のような風景が日常になっている、このような島がカリブにも点在していること…。
旅という目線だけでなく、暮らし、犯罪、教育、産業というような様々な視点で知ることもカリブの島々を知ることに繋がるような気がしますm(__)m