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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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Netflixで「私の帰る場所」というドキュメンタリー映画を観ました!

この映画は、第94回のアカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた作品です。

 

アメリカの西海岸地域のホームレス問題に光をあてた作品で、今もなお西海岸では解決に至っていない大きな問題の一つになっています。

物価が上がってしまえば、こういう問題は必ず起こってくる…日本も例外じゃないのでは?と思うと目を背けることは出来ないような気がします。

 

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↑ 私の帰る場所 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画より引用させていただきました

予告動画などはアップされていませんでした。

 

ホームレスになった原因も年齢も様々です。

 

  • 同時多発テロにより精神を病んでしまった人
  • 家賃が上がり住めなくなって追い出された人
  • LGBTが両親に認めてもらず一人になってしまった人
  • 薬(ドラッグ)によって仕事が出来なくなってしまった人

 

そんな人々がロサンゼルスのサンセット大通りなどにテントを張って暮らしています。

中には路上で狭い車の中で暮らす母と子もいます。

こういう人をなんとかしなくては…という課題が山積みの中で、配給の食事や移動シャワーなども行われていますが、ホームレス人口は増えるばかりです。

 

中には同じホームレスに殴られて負傷を繰り返す女性もいます。

 

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↑ 私の帰る場所のフォトギャラリー画像(9/16)|MOVIE WALKER PRESS 映画より引用させていただきました

 

本当に危険と隣り合わせている女性のホームレスが最後に犬と一緒にシェルターの方へ一時避難をします。

運よくシェルターに入っている女性も出ていましたが、大きな部屋に二段ベッドが並び、プライバシーなど何もありません。

それでも危ない路上生活よりはずっと安心して暮らせているので表情が違うと思いました。

 

そもそも日本には女性のホームレスは極端に少ないですが、アメリカでは半数は女性では?と思うほど大勢いらっしゃいます。

 

暴力が原因でパートナーと別れたのにストーキングされて、暴行の末妊娠させられた女性もいました。

2人の子供と一緒に車に住み、大きくなるお腹に不安を抱えています。

 

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↑ 私の帰る場所 : フォトギャラリー 画像 - 映画.comより引用させていただきました

 

2020年頃のロスはコロナの影響もあったのでホームレスの生活も今とは違っていたかもしれませんが、現在のロスがどうなっているのかも気になり調べてみました。

 

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↑ 私の帰る場所のフォトギャラリー画像(16/16)|MOVIE WALKER PRESS 映画より引用させていただきました

そこでビックリしちゃう事実がそこにはあり、これは大きな分断が起こらないか心配になりました。

 

なんとホームレス用のタワマンが建設され、支払い能力によって様々なお値段でホームレスを住まわせるというミドル階級の方にとっては、

 

「これじゃホームレスの方がいい所に住める…」

 

とも取れる政策でした。

2戸目や3戸目の建設も進んでいるということで、ホームレスになった方がマシと考える人も増えそうな恐ろしい状況です。

ロス、サンフランシスコなどのカリフォルニアに住むホームレスの人口は全米のホームレスの3分の1という数になっています。

 

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↑ 私の帰る場所のフォトギャラリー画像(14/16)|MOVIE WALKER PRESS 映画より引用させていただきました

 

それほど深刻な問題ではありますが、ミドル階級の人々が働く気を失くしてしまう政策はちょっと考えてしまいますね…。

逆にホームレスを増やしてしまうことに繋がらないことを祈ってしまいます。

 

ホームレスの生活をこの映画で見ると、本当に深刻です。

 

現実から一瞬でも逃れたい者たちは薬物に手を出しますね…。

その部分も安いドラッグ「フェンタニル」の蔓延で、現在はこの映画の時よりも恐ろしい風景が広がっている通りもあります。

 

特に女性にとって、子供を持つ母親や若い女性たちがこの環境下に置かれることの危険度は半端じゃない…(´;ω;`)

 

土地に制限がある都会だから、上に高いビルを建設するのはわかりますが、シェルター的な場所にするなど、がんばって仕事をして高い家賃を払っている方たちに刺激を与えないような施設の建設は急務だと思いました。

 

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↑ 豪華過ぎる“ホームレス用タワマン”が誕生 建設費一戸約1億円 羨望や非難の声轟々 米ロサンゼルス(飯塚真紀子) - エキスパート - Yahoo!ニュースより引用させていただきました

 

実際にロスで家賃を払う場合、平均値は2114ドル(約34万円)です。

 

なので、ホームレスの男性でも手取りで50万位稼いでいても家賃を払うと15万位しかなく、スーパーで一日分の食材を買っても一ヶ月ぐらいで15万位かかってしまう現状では病院にも行けません。

一回お給料がなんかしらの理由で貰えないと…その先は真っ暗です…。

物価があがればお給料も上がらないといけませんが、月給50万でもタイミングによってはホームレスになってしまうアメリカの現状…。

 

「給料が一回分払われなければ、明日はあなたもホームレス」

 

誰がそうなっても可笑しくない世界なんだと実感します…。

 

↑ 私達も他国の街の現状を知り、東京や大阪がそうならないようにしていかないと大変です…

ロサンゼルスは西海岸の中心とも言える街…

 

背後に流れる歌の歌詞にも胸が傷みます。

「前庭で人が死んでいく…」

 

  • 沢山の道がこの街から広がっているけれど、どの道を進んでも私の家はない…
  • 自分の家を持つことが出来れば、この道の一本が私の家に繋がっている…

 

この映画は、日本の政府の方々に是非観ていただきたいです。

40分と短いので機会があったら観てほしいです。

日本も選択を間違えれば、確実にホームレスが増えていってしまいます。

私達の給料は安い!!

だから物価は上がってはいけない‥当然のことが崩れかけているのです…。