インバウンドの凄さに地方の観光地までもがてんてこ舞いになっています。
円安が続く限り、この現象は収まることは無いと思われます。
オーバーツーリズムとは限度を超えた観光客のことを指し、そうなると色々な影響が出てきてしまいます。
- ゴミの不法投棄
- 交通渋滞
- 立ち入り禁止地域への侵入
- 住民の生活環境への影響
- 汚れることで観光資源が崩壊
- 違法な民泊が増加
- 無断駐車
- 騒音
などなど、ちょっと困った現象が各地で起きています。
↑ 観光客の急増は東京だけではなくなっています…
- 京都では舞妓さんが追いかけ回されたり、市バスが混雑して乗れなかったり、私道に侵入してきたりと色々な問題が浮上しています。
- 鎌倉では道路が混雑して大渋滞が起きたり、江ノ電は観光客だけでも行列が次の駅まで続いたり、住宅の庭にゴミが放り投げられたりするというのです。
- 沖縄ではタクシー利用などが増え、住民がそれらの交通機関を利用できない、ポイ捨てによる海の水質に問題が生じ、建築物が増えたことによる景観の悪化なども深刻です。
元々その地で暮らしている方々には本当に辛い日々でしかありません。
一部の観光外国人のマナーの悪さにより、経営しているホテルや飲食店でも「おもてなし」の心を維持することが出来なくなっているというのもあると思います。
↑ そっと見守って下さいm(__)m
こうなるとオーバーツーリズムに対して何かしらのアクションを起こすことが必要になってくると思います。
- 観光地の入場制限
- 公共交通機関は地元住民を最優先とする
- 観光税や宿泊税を高くして環境維持に使用する
- 観光地の事前予約制度を活用
などなど色々な策を講じる必要も出てきています。
私も海外の観光地に出かけることが多い「旅行好き」な人間の一人として考えてしまうのです。
↑ 地方の道路の渋滞はかなり住民には厳しい状況になっています
こういう問題では「旅行者の意識」がもの凄く大切であると考えています。
- ゴミ問題
- 珍しい人や物を追っかける
- 私有地に入り込む
- 海や川を汚す
などはどの国へ行っても気をつけないといけない事項であり、地球全体の自然や住民の生活を脅かす恐ろしい犯罪でもあるように感じます。
悲惨な現状が繰り広げられている観光地でお店や宿を営む人々のことを「おもてなし」の心は嘘だったとSNSなどに投稿する外国人も増えているようです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」
という諺がありますが、なんでも過剰になると良い影響は及ぼさなくなるものです。
「旅の恥は搔き捨て」
という諺もありますが、これは意味を履き違えているのであまり気楽に使いたくない諺です。
↓ そのことについての記事はこちら
こうなるとやっぱり全てに制限を設け、観光地はなかなか行けないようにするしかないのかもしれません。
水の中の生態系も鳥も動物も大事にしてほしいです
私達がスペイン・バルセロナのサクラダファミリアに入ろうと思えばかなり前から準備が必要です。
事前に予約し、割り振られた時間に到着しないと入れません。(何か月も先まで入れないということも時期的にあるのです)
それぐらいの制限を設けることは、これからの観光地には必要になってくるかもしれません。
↑ 景観も住民も交通も守らなければなりません!
また、秘境などでもそこへ行くバスは一日5便のみで乗用車は住民以外は乗り入れられないぐらいにする施策も必要なのかもしれません。
日本人が観光しにくい日本になってしまうのはもの凄く寂しいことです。
確かに地方にキャンプへ行っても、その帰り道で多くの外国人観光客と出会うことが増えてきました。
習慣の違いやマナーの違いがある様々な国からの外国人に対する受け入れ方について、我々の体制が整わないうちに円安が進み、この問題が急速に加速したと言ってもいいでしょう…(;´Д`)
出かけた先の国をよその国と思わないで欲しいと思います。
- 日本が嫌いだとしたら、いくら円安でも他の国へ行ってください。
- 日本を好きで訪れて下さったのなら、日本の風土、自然、住民を大切にしてください。
そして私たちも、旅する時は、その国に敬意をもって旅をしたいものです…。