「おつかれさま」というのはなかなか家族に対して面と向かって言うことも少ない気がしますが、主役のご夫婦に関しては本当に「おつかれさま」と言いたくなる人生でした。
舞台は1960年代から2020年代の韓国で、主に「済州島」がメインになっています。
済州島の海女の長女として生まれたエスン(IU)は聡明で詩を書く少女でした。
母親(ヨム・ヘラン)は海女なので、海に潜ってばかりで相手にしてくれない…それがエスンには不満だったけど、母はとっても強い女性でした。
どんなに貧しくてもエスンには学業を優先し、良い大学に進んで欲しいと思っていました。
母が亡くなってから、エスンは子供の頃から彼女一筋で想いを寄せてくれていたグァンシク(パク・ボゴム)と結婚します。
↑ https://eiga.com/news/20250318/2/より引用させていただきました
3人の子供の母になりますが、嵐の中で末っ子を亡くしてしまうのです。
それでも強く生きていかないといけません。
こうして時代は移り、エスンの長女のクムミョン(IU)はエスンが叶わなかったソウル大学に進み優秀なOLになっていくのです。
↑ https://eiga.k-img.com/images/buzz/116557/dd92c58f6c88c9b6/640.jpg?1742196334より引用させていただきました
このドラマの特筆すべきは、IUがエスンの若かりし頃と娘のクムミョン役を一人二役で演じているところです。
最初のうちこそ混乱しましたが、中年以降のエスン役はムン・ソリが演じています。
そして父親のグァンシクはパク・へジュンが演じています。
↑ https://eiga.com/news/20250318/2/より引用させていただきました
グァンシクは船に乗り、猟師として真っ直ぐに生きてきました。
彼を信じ、自分の夢は封印してエスンはとことん着いていったのです。
添い遂げるというのはこういうことなのかもしれないと思いました。
いつも一緒で、どんな困難も二人で乗り越えていきます。
↑ おつかれさまのフォトギャラリー画像(9/21)|MOVIE WALKER PRESS 映画より引用させていただきました
クムミョンの最初の恋愛は相手の親のせいで破談になってしまいますが、どの親も自分の子供の事を一番に考えているというのはどこの国でも一緒かもしれないですね!
ですが、この彼氏の場合は親がクムミョンを気に入らないという理由だけで諦める…というのはなんとも韓国っぽいな…と思いました。
(韓国では親が絶対!というイメージがあります)
クムミョンの弟ウンミョン(カン・ユソク)の人生も描かれていますし、グァンシクが最初にお世話になった横暴な船長ブ・サンギル(チェ・デフン)一家とも最後の最後まで関わっていきます。
↑ おつかれさまのフォトギャラリー画像(16/21)|MOVIE WALKER PRESS 映画より引用させていただきました
人の人生は山あり、谷ありで、時には嵐のような時もある…。
そんな時こそ、それをチャンスに変えるタイミングなのかもしれない‥。
どんな時でも変わらないのは「家族の愛」なんだな!と改めて思い知らされたドラマでした。
エスンが若かった頃と、クムミョンの若かりし頃…。
同じ女優さんが演じてはいますが、時代背景が違うだけで、同じように強い女でもこんなにも違うんだな…と思わずにはいられませんでした。
↑ おつかれさまのフォトギャラリー画像(10/21)|MOVIE WALKER PRESS 映画より引用させていただきました
父親グァンシクの一本筋が通ったような真っ直ぐな生き方がとても貴重で、このドラマの柱になっていたように思います。
若かりし頃のグァンシクを演じていたパク・ボゴムさん!
ハツラツとした笑顔で、陽だまりの中に鉄の男がスッと立ち…太ってまで演じられたと聞いてとても良いお芝居だったと思います。
初めてパパになったときの娘を想う父の戸惑う姿、とっても素敵でした。
二役を演じきったIUさんも素晴らしかったです。
同じぐらいの年齢の母と子の両方を演じ分けるのは大変だったことでしょう…。
時代背景が違うから何とかなったのかな…?ちゃんと別人になっていました。
↑ https://press.moviewalker.jp/news/article/1255509/image14322127/より引用させていただきました
花嫁姿がとっても綺麗だったIUさん!
海女さんってやっぱり呼吸器の病気とかになっちゃうのですね…。
エスンのお母さん役のヨム・ヘランさんはベテランの女優さんですが、とってもこの役がピッタリだと思いました。
↑ https://s.cinemacafe.net/article/2025/03/11/98386.htmlより引用させていただきました
母は強し、子供のためなら何でも出来る
そんなお母さんを好演していらっしゃいました!
どんなに時代が変わっても、子を想う父や母の気持ち、そして失ってからはずっとそんな父母に子供たちは片思いのような気持ちを持ち続けるのでしょうね!
母の日が終わり、父の日が近づいていますね!
↑ 海女さんのように大変な仕事をしてきた強い母ではありませんが…
娘が「何食べたい?」と聞いてくれましたが、主人と一緒に済ませてもらいたいと思い、「パパと一緒にしゃぶ葉に連れて行って!」とお願いしました(笑)
「しゃぶ葉でいいんかーい!!」
と笑っておりましたが、このドラマを観終わったばかりだったので、娘がいつか「しゃぶ葉」ってママが言ってたよなーなんて思い出してくれるだろうか…なーんて考えてしまいました(笑)
「親と子」 改めて考えてしまうような良いドラマでした!