この作品は1993年にカンヌ国際映画祭 パルムドール受賞作品で、当時の動乱の時代を生き抜いた京劇俳優のお話です。
これが今4Kで蘇ったのは偶然か?それとも「国宝」の影響もあるのか?なーんて考えてしまいました(´∀`)
今回のキャンプでお2人に「国宝」の話をした時に、A君から「それだったら覇王別姫っていうのが4K上映されるから付き合ってくれない?」と言われて平日に行ってきました。
彼が中学位の時に借りてきて観て、途中まで凄く面白かったのに寝ちゃった記憶があるそうで、大人になった今ちゃんと観てみたいと思ったんだそうです。
それなのに「国宝」は二人ともまだ未視聴のようで、これは連れて一緒に観に行くしかないか…(私は二度目だけど…)とも思いました(^^;)
B君はずっと残業続きなので来れませんでしたが、有楽町の角川シネマで仕事帰りにA君と観てきました。
内容としては「国宝」とは視点が全く違いますし、こちらは中国の動乱期の混乱が描かれているので全く違う感じで観ていました。
今は亡きレスリー・チャンが演じる主人公程蝶衣は、小さい頃に女郎である母に捨てられます。
多指症だった彼の指を切り落としてまで「京劇の劇団」に売り飛ばしてしまいますが、大きくなって行く息子を手元に置いて仕事は出来なかった母の人生もまた残酷です。
↑ さらば、わが愛 覇王別姫 : フォトギャラリー 画像(6) - 映画.comより引用させていただきました
いじめっ子も多いその劇団の中で、彼は段小楼(チャン・フォンイー)と兄弟のように暮らし、やがて二人は主役に抜擢されるような京劇俳優となっていきます。
↑ さらば、わが愛 覇王別姫 : フォトギャラリー 画像(8) - 映画.comより引用させていただきました
二人はその特徴から「小豆子」と「石頭」と呼ばれていました。
中国の古典演目である「覇王別姫」の劇中で小豆子は石頭を愛し続けて死を選ぶという悲しい女役を演じているのですが、ほとんど二人の世界の中で生きていた程蝶衣(小豆子)は石頭(段小楼)を愛してしまっているのです。
同性愛などは当時の中国ではなかなか認められるものでもなく、石頭は女郎遊びで出会った女性菊仙(コン・リー)に恋をし、結婚相手に選ぶのです。
↑ さらば、わが愛 覇王別姫 : フォトギャラリー 画像 - 映画.comより引用させていただきました
時代は1937年、北京は日本の占領下に置かれます。
体罰のような厳しい環境で育った二人も時代に翻弄されていき、程蝶衣と段小楼の妻である菊仙との関係も見どころの一つとなっていきます。
愛と裏切り…政治と演劇…戦争と文化…
「文化大革命」の時代が襲ってくると、これまでの京劇俳優の生きる道が危うくなります。
様々な当時の環境が悲しいラストへと繋がっていきます。
国宝と違う部分の方が多い映画ではありましたが、日本の歌舞伎と中国の京劇の対比もまた両方観ていれば楽しめるかもしれません。
女役というのは精神が男であるのか、女であるのかで大きく違ってくる部分がありそうです。
ここがオススメ!ということがなかなか言えない映画ではありました。
- アヘン中毒で身体を蝕まれた蝶衣が小楼の支えで立ち直っていくシーン
- 妊娠中に子供を失った菊仙が蝶衣が母を呼ぶ場面で抱きしめてしまうシーン
- 究極の選択を軍隊の前で迫られ、小楼が妻を「どうでもいい女」と言ってしまうシーン
忘れられないシーンが幾つも散りばめられています。
↑ さらば、わが愛 覇王別姫 : フォトギャラリー 画像(5) - 映画.comより引用させていただきました
美しい京劇の世界をスクリーンで観ることが出来て、とっても良い経験でした。
帰りはA君とタイ料理を大急ぎで食べて帰りました。
3時間近い映画だったので、ラストオーダーまで10分しかなく、大急ぎで食べました。
写真は店構えぐらいしか撮れませんでしたが、「カオ・カオ・カオ」というお店です。

↑ タイっぽいですね!
ゆっくり感想をしゃべりながらの食事ということは出来ませんでしたが、帰りの電車では途中まで一緒だったので色々話もしましたがまだまだ語り足りません。

↑ もう一組のお客さんも帰ってしまい…
次のキャンプで話したいと思います。
その前にお2人には「国宝」も観ていただきたいです!
平日なのにかなり満席に近い状態でお客様が入っていました。
香港俳優であるレスリー・チャンのファンも多かったと思います。
↑ さらば、わが愛 覇王別姫 : フォトギャラリー 画像(11) - 映画.comより引用させていただきました
レスリーの人生もまた、同性愛を公表してからは本当に辛かったと思います。
当時の中国では日本以上に同性愛に対しての風当たりは強かったと考えられます。
46歳での自死という最期を選択したレスリーの人生は、この京劇の中を生きる姫の人生や演じた蝶衣(小豆子)の人生にも重ね合わせて観てしまう部分もありました。
機会があったら是非とも観ていただきたい映画です。




