実は我が家の息子は4歳の時に「川崎病」と診断されました。
その当時は、「子供の病気」に関する本をやたらと読んでいたので、熱が3日続いた時点で「もしかして…川崎病…??」と自己判断をしていました。
近所のお医者さんも3日目に連れていくと、「大病院に見てもらった方がいいね」という判断で紹介状を書いてくれました。
入院した先は「東京女子医大病院」で、その日から25日間の入院となりました。
私も病院に泊まり込み、「一進一退」を繰り返す息子に、本当に大丈夫なのだろうか…と不安な日々を過ごしました。
↑ ヨーロッパだけの問題では決してありません!
何をもって「川崎病」という診断になるのか…?
- 39度を超えるような高熱が数日(5日以上)続く
- 両方の白目が充血する
- 舌や唇が赤くなり、舌はイチゴ状になる
- BCG跡が赤く腫れ、身体に発疹が出る
- 首のリンパ節が腫れる
- 手足が浮腫んだように赤く腫れる
- 最後に手足の指の皮が剥けてくる
上記7つの症状の4症状以上が確認されると「川崎病」と断定されるというのが当時の診断基準でした。
今では3つの症状でもあり得るとされているようで、お医者さんも判断が難しい病気だと思われます。
息子は熱、目の充血、リンパの腫れ、イチゴ舌が一致していました。
この病気の怖いところは、「心臓に後遺症が残ること」がある点です。
心臓の血管に冠動脈瘤が出来ることが一番怖いとされていて、この瘤(コブ)が大きいと血管が詰まって壊死してしまうのです。
これを避けるため、免疫グロブリン療法と言われる「免疫ブログリン製剤」を2~3日かけて投与する治療法がとられます。
併用してステロイド薬が使用されることも多く、小さな身体には相当な辛さを伴う治療法です。
息子はその間、吐き気と頭痛が酷く、目が離せない状態でした。
免疫ブログリン製剤は一応「血液製剤」なので、将来未見のウィルスや肝炎などの病気が生じる可能性が「0」とは言えません。
その為、親は同意書にサインをする必要があります。
それでも、「心臓にコブが出来るより、ずっとリスクは少ない」とお医者さんに説明されて、サインをしたことを思い出します。
日本では年間1万2千人ぐらいの乳幼児が、この川崎病と診断されるということです。
息子はその後は毎年1回の検査をして、心臓の状態を観察してきましたが、成人して数年が経った今は通院することもなく元気に過ごしています。
今、ヨーロッパで散見されている「川崎病」の症状を持つ乳幼児について、「コロナの影響」ではないかと報道されています。
川崎病は原因が不明とされているものの、「感染症」が影響しているということは間違いないと言われています。
つまり、何らかのウィルスに感染したことが引き金となって発症する可能性が大なので、「コロナ」が原因と言われても少しもおかしくないことだと思います。
日本でもコロナが発症していない子供に上記のような症状が見られたら、「川崎病」とともに「コロナ感染」を疑ってみることも必要かもしれません。
↑ 似たような症状もあるので、両方の可能性を疑うべきかも…
「川崎病」そのものは、家族や兄弟に感染するというリスクはありません。
そこは恐れることなく、コロナ感染が引き金になっていないかどうかは調べてもらっても良いと思うのです。
コロナは未知な部分がいっぱいありますが、「川崎病」は治療法がある程度確立されているのでそこまで怖がる必要はないと思います。
私の記憶の中で、一番辛かったのは下の子(娘)が2歳だったので、主人の親に預けて一ヶ月近く会えなかったことです。
その間にすっかり「おばあちゃん子」になってしまい、家に送ってくれたおばあちゃんに「一緒に帰るぅ~」と泣かれた時はショックでした。
もちろん一時のことですが、そこも強烈に忘れられない「川崎病」の記憶になってしまっています…( *´艸`)
ヨーロッパで言われている「川崎病とコロナウィルスの関係性」は全く否定できるものではないと私自身は思っています。