30年前の留学時にも、その前の訪米の際にも何度か足を運んだ「JCPenney」がとうとう破産を15日に裁判所に申請しました。
おそらくコロナが無くても経営難がずっと続いていたので、少し早まっただけかなと思います。
ECの台頭やネット通販の普及などで、その純損失は284億円にまで膨らんでしまっていました。
そこへコロナの現状が最後の引き金になったということなんだと思います。
銀行ローンなどを返済できていなかったころから、破産の予測はしばらく前からたてられていました。
創業は1902年で、ワイオミング州のケメラーでジェームス・キャッシュ・ペニーさんによって創業しました。
1914年には本社をニューヨークに移転し、1962年には通販事業にも進出しました。
↑ https://diamond-rm.net/overseas/53872/からの引用です
1998年にはオンライン通販もスタートしましたが、若干遅れ気味のスタートだったかなと思われます。
最盛期には店舗数はおよそ1,890店舗を全世界で展開しており、そのうち1,200店舗はアメリカでの展開でした。
総従業員数は最盛期には202,000人、今でも90,000人以上というから、そりゃもう失業しちゃったらどうなるのかそこが一番心配です。
大きな問題となったのが、倒産寸前に同社のソルトー最高経営責任者(CEO)に約5億円のボーナスを払っていた事実が明らかになったことです。
とんでもない金額だと思いませんか?!!
他の3人のCFOにもそれぞれ1.1億円払っていたということも分かり、メディアの追及には、「不確実な環境を乗り切るために、有能な経営陣を引き留めておくため」と説明したといいます。
- 有能な経営陣なら倒産までのシナリオを書き換えられなかったのか?
- 有能な経営陣が90,000人を超える従業員のことを考えられないのか?
- 有能な経営陣ならマスコミの追及に満足な回答が出来ないことを予測できないのか?
などなどの疑問が湧き上がってきます。
大半の従業員は一時帰休をさせていますが、そのまま職を失うことになってしまうのは目に見えています。
コールセンターやEC用の物流センターの従業員は帰休の対象ともなっていないので、真っ先に失業を余儀なくされました。
この会社のやり方には顧客からも大ブーイングが起こっており、「JCPenny」の商品は二度と買わないなどという声も広がっていきました。
歴史もあり、本当に長い年月をアメリカの代表デパートとして君臨していたJCPennyがこんな形で消えてしまうのかと思うととても残念です。
初めてニューヨークに行った時、「指輪をお土産に買ってきて!」という母に指輪を買ったのがこの「JCPenny」でした。
32ndストリートに位置し、どこへ行った帰りにでも寄れる便利なデパートでした。
今はその指輪は、母が亡くなったことで私が持っています。
JCPennyの思い出とともに、久々に出してみました。が!!きつくて入らん!!(>_<)
高級百貨店のニーマン・マーカス・グループも破産の申請を視野に入れているといいます。
百貨店業界はアメリカだけでなく、当面の資金繰りも苦しいと思われますね。
日本でもかなり厳しい現状を強いられていると思います。
新宿に通勤しながら思うのは、
などの百貨店にこれからも頑張ってほしいな!ということです。
そして、
- 三越
- 阪急
なども潰れないで!と祈るばかりです。
アマゾンや楽天などはそれは便利ですし、よく利用します。
その便利さから、ますますデパートへは行かなくなるんだろうと思います。
小さい頃はデパートというとワクワクしていましたが、今の子供さんはデパートを知らないと聞いたこともあります。
ショッピングセンターとして、生まれ変わるというのも有りなのかもしれないですね。
↑ 一時期の賑わいは通常時でも今は無いように思えます!(銀座三越)
それぞれの百貨店に小さいころからの思い出もあるので、「百貨店頑張れ!!」と応援しちゃいます!