中国の黒竜江省ハルビン市でちょっと変わったホテルがお目見えしました。
どの客室からも24時間「ホッキョクグマ」を眺めながら過ごせるというホテルです。
↑ https://isscurrent.com/polarbearshotel-criticism_dougaより引用させていただきました
真ん中にクマがいる空間(中庭)があって、その周りをホテルの客室が囲んでいるという構図になっています。
全21室で、その料金も一泊1,888元(日本円で32,000円)から2,888元(日本円で49,000円)とお安くはありません。
それでも試用期間中の予約は既にいっぱいだそうです。
このホテルの総工費は16億8千万で、ロシアと日本のデザイナーが手掛けたということです。
中庭にホッキョクグマがいる風景って安易に想像は出来ますが、ちょっとクマにとっては狭すぎるスペースじゃないかと思います。
動物愛護団体が「動物に苦痛を与えてはならない!」と非難するのも理解できます。
プールもあるけど、クマにとってはかなり小さめで、24時間も誰かに観られている生活ってどうなのかな?とも思いますね。
「商売」という視点で考える時、動物を利用するのであれば常に意識しておきたいことがあるなって思います。
↑ 「広々とした場所で生きてきたのに…」って思っていないかな…
動物の自由をある程度は確保し、私たちはそれを見学する程度に留めたい。
- サファリパークで自由に動き回る動物を園内バスから眺める
- 動物園で自由に動ける環境の動物を外から眺める
この辺りがギリギリの線で、それ以上「拘束」することは、動物にとってはどうなのか?って思えてきます。
24時間休みなくというのは人間の仕事においてもありえないし、寝てる間も終始観られていることなど考えられません。
世界中で工夫を凝らしたホテルが誕生するのはとっても良い事だとは思います。
以前海の中に部屋があるホテルについても記事にしたことがありますが、動物が自由に暮らしているところを人間がお邪魔している感じなので許されそうな気がします。
↓ 海の中のホテルの記事はこちら
本来は一日に数千キロも移動するホッキョクグマが狭い空間にいるのは、それだけで辛そうな感じもありますね。
北極圏でのホッキョクグマの生活も今はかなり「楽じゃない」というニュースも読みました。
海洋汚染が深刻になってきており、エサとなる魚も減ってきており、流れ着いたビニール袋を咥えて、必死に中を取り出そうとするクマの姿をフランス人の写真家が納めています。
当然、食いちぎっているので胃の中にビニールは蓄積されてしまいます!
↑ https://japan.techinsight.jp/2018/08/ellis05580807.htmlより引用させていただきました
ようやく日本でもエコバッグの導入もはじまり、スプーンなどを有料化する法案も3月9日に閣議決定されたばかりです。
海の汚染を考えれば当然のことですが、私たち消費者側の不便も確かにありますね。
↑ 有料化は「海の汚染」を考えれば仕方ないなって思います…
だけど、海の汚染に国境はないと思います。
海は繋がっているので、どの国のゴミかを断定するのは難しいです。
その領域で暮らす動物たちを保護する意味でも、そこは世界中で守っていかないといけない段階に来ているのかもしれませんね。
- 動物の暮らしを人間が壊す
- 動物の暮らしを拘束して商売する
どちらも動物たちにとっては大迷惑なんですよね。
どの国が作ったかというより、
- 私たちは利己的な判断で商売をしていないか?
- 世界の基準を遵守して、美しい地球を守れているか?
ということを意識出来ている企業がこれからは伸びていくと思います。
私の友人に動物が苦手な人がいるのですが、ちょっと言葉を借りて終わりたいと思います。
「私は動物が嫌いなんじゃないのよ!あちらはあちらの世界で自由に生きてほしいだけなの!」
「互いの領域を侵しちゃだめなの!!」
と言いながら、マイスプーンでかき氷を食べてたっけ…(#^^#)