中国に「独身の日」なるものがあって、それが11月11日だということも割と最近知りました。
「1」という数字が4つも並ぶ11月11日をその日に設定しているところも面白いですね!
1990年代に中国の大学生が「独身者だけのパーティー」や「自分自身への贈り物」をして楽しむ日として始まったとされています。
正式には、「光棍節」というお祝いなんだそうです。
これは確かに1つの商戦として、とても意味のある一日でもあると思います。
今ではクリスマスイベントを超える勢いの一大イベントへと成長しました。
全ての商品がその対象となり得るところも、一大イベントになった理由でもあると思います。
- 旅行業にとっては「最高の一人旅」を売り出すチャンスです
- レストラン業界にとっては「至福の一人豪華メニュー」を売り出すチャンスです
- 衣料業界にとっては「自分だけのオリジナルな豪華服」を売り出すチャンスです
- 自動車業界にとっては「この日だけは自分の自動車を選ぼう」と車を売り出すチャンスです
↑ もしかしたら、セールだったら家まで買っちゃう人もいたりするかも…
どの業界にとっても見逃す手はありませんね!!
今年の「独身の日」の前一週間で電子商取引の中国のアリババグループが報道した金額には仰天しました。
↑ https://netshop.impress.co.jp/node/9245より引用させていただきました
(写真はアリババグループの「alizila」より)
ネット通販セールの商品取扱額が11日間で5403億元(約9兆6400億円)になり、前年の4982億元を上回り過去最高になったということでした。
この数字はアリババがネット上で行ったビッグセールイベント「2021天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル」の売り上げによるものです。
過去最大となる29万ブランドが参加し、海外(日本も含む)からは2万9000以上のブランドが名を連ね、130万以上の新商品を販売しました。
購入者の年齢層を見ると、1990年以降に生まれた若い層が45%を占めていたというので、中国の独身者の中でも、若者層の購買意欲に驚かされます。
アリババは今年、独占禁止法違反で中国当局から182億元の罰金を科されたと報道されていましたが、これで起死回生となるのでしょうか…。
なんだか桁がもの凄いと思ってしまいます…(;´Д`)
この「独身の日」のイベント商戦は日本にも「いい買い物の日(11月11日だから)」として2015年にソフトバンクグループが日本に紹介し、導入してきました。
ですが、今一つそこまで大きな波は来ていないように思います。
中国の他にもシンガポールやタイなどのアジア諸国でも「独身の日」商戦が行われるようになってきました。
この一大イベントには問題点もあるんですね!
- 事前に価格を引き上げておいて、商戦期間中に引き下げる偽造安売りが横行していたり
- この日の後の数週間はゴミが増えてしまって社会問題になっていたり、
- 大規模なお見合い大会やイベントが行われることでトラブルが発生したり、
などなど、当然起こり得る問題は山積みです。
↑ 「独身の日」売上高、アリババなど2社で16兆円近くに 中国より引用させていただきました
このゴミの量!回収しきれたのでしょうか…。
元々は海外から色々なイベントが導入されて、独自の文化を創りだしている日本ですが、この「独身の日」は「いい買い物の日」として根付くことになるのでしょうか。
- バレンタイン
- クリスマス
- ハロウィン
という流れで考えてみると「シングルデー」とした方が響きは良さそう…。
シングルでいることは自分で選択できる時代になっていますね。
誰もが結婚をしたり、相方を探すことが必ずしも幸せに繋がるという観念も今はなくなってきました。
そして私もその通りだと思っています。
一人でいることのメリットも沢山ありますし、今は男女共に仕事を続けて自分の夢を持てる時代に近づいていますね!
それにしても「独身の日」と「いい買い物の日」では、そもそもの意味合いが違いすぎてちょっと違和感を感じます!(;´Д`)
関係はありませんが、もうすぐAmazonの「ブラックフライデー」ですね!!