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なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

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映画は「ザ・ホエール」主演男優賞受賞の特殊メイクの凄さは圧巻

平日休みの日の病院帰りに新宿で「ザ・ホエール」を観てきました。

 

特殊メイクで演じたブレンダン・フレイザーの主演男優賞にこれは頷ける!!というのが感想でした。

 

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↑ 観に行ったのは「新宿TOHO」です!

 

本来入院しなくちゃいけないほどの太りすぎ(272kg)から心不全が悪化してしまった主人公のチャーリーはまだ40代です。

 

彼が心から愛した大好きな彼氏アレンを亡くし、過食が続いた結果がその身体だったのです。

彼にも妻子がいた頃もあって、17歳になる娘エリー(セイディー・シンク)のことはずっと心の中で愛していましたし、養育費も支払ってきました。

オンライン授業で大学生にエッセイを教える講師として生計を立てていたのです。

 

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↑ https://jp.ign.com/the-whale-2023/64719/news/202345より引用させていただきました

彼の面倒を毎日のように見にきてくれる看護師のリズ(ホン・チャウ)はアランの妹でした。

 

家からは一歩も出ることが出来ないチャーリーにご飯を持ってきてくれたのはリズとピザの配達人のダンだけでした。

 

彼と接する時、誰もが苛立っています。

 

リズも、かつての妻も、娘のエリーも常に怒鳴るような会話になります。

妻や娘はチャーリーを許していないのが手に取るようにわかりますが、チャーリーは謝ることしか出来ません。

リズは、病院に行って治療をしようとしないチャーリーに常に苛立っているのもわかります。

ですがチャーリーは、彼女に対してもいつも「sorry」と常に謝るのです。

 

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↑ https://jp.ign.com/the-whale-2023/64719/news/202345より引用させていただきました

リズ役のホン・チャウさんの演技に引き込まれました!

 

病院に行くと多額のお金がかかるから行かないと言いながらも、彼は娘のエリーに全財産を残そうとしています。

 

娘の才能と心の優しさを信じている彼ですが、エリーは「邪悪な子」だと育ててきた母親は言い切ります。

私はエリーの本質はどうなのか…を知りたいと思いましたが、映像からは本当の彼女がどんな子なのか…今一つわかりませんでした。

 

8歳で父親に捨てられたことをずっと恨んでいること以外、そんなにみじめな人生だったとは思えないのです。

 

もう一人の登場人物がトーマス(タイ・シンプキンス)という若い宣教師です。

ニューライフ教会という、ちょっと怪しい感じのする宗教団体の宣教師でチャーリーの救いになりたいと家を度々訪れます。

 

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↑ https://www.excite.co.jp/news/article/Cinra_202304_thewhale_ymmtscl/?p=6より引用させていただきました

 

トーマスとエリーの絡みもちょっと特殊な感じで、このことでエリーの本質がわかるかと言えばそれもなんだか分かりずらかったです。

 

死を覚悟して、その日を迎えるまでのわずか5日間の映画ですが、一緒にその5日間を体感しているような撮り方になっています。

 

死を目前に、娘との空白の時間と絆を取り戻していくストーリー

人を愛するとはどういうことなのか、全ての責任は自分にある場合、人はどんな風に死んでいくのか…。

とても考えさせられる映画でした。

 

チャーリー役のブレンダン・フレイザーはメーキャップに4時間を費やし、45kgのファットスーツを身に着けて挑んでいます。

 

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↑ https://natalie.mu/eiga/news/515940より引用させていただきました

 

フレイザーさんはハムナプトラ」3部作で主役を演じた大スターでしたが、負傷などが続き2000年代後半には表舞台から姿を消した形でした。

プライベートでは結婚が破綻し、養育費問題で裁判になったり、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)のフィリップ・バーク会長(当時)によって2003年に尻を触られたとのことで裁判を起こしたりと色々問題を抱えていました。

 

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↑ https://www.thecinema.jp/program/04345より引用させていただきました

ハムナプトラ当時フレイザーさん!本当にカッコイイですね!!

 

その後は引きこもっていたフレイザーさんでしたが、徐々に再起に向けて治療に専念してきたようです。

 

今回の受賞がどれほど嬉しかったか…わかるような気がします。

フレイザーさんはコメントで、「この映画を通じて『肥満とともに生きる人たちへの偏見』が減ることを期待しています」と話しています。

辛口の批評があることも確かで、「チャーリーの肥満の描写は悪質だ。搾取的で時に残酷でさえある」とニューヨークタイムズで酷評もされています。

 

肥満は誰にでも起こる問題かもしれないし、私も他人事ではありませんが、人生を思うようにいきれなくなるほどの肥満に対してはこれまで映画にはなっていませんでした。

 

フレイザーさん自身がお話されている「荒野をさまよった時代」を生きぬいた俳優だからこそあのような芝居が出来たのではないか…ということだけは言えそうだなと思いました。

 

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↑ https://eiga.com/news/20230313/13/より引用させていただきました

本当におめでとうございます!!!

 

私がこの映画を観たのは4月12日でしたが、2日後に「歌舞伎町タワー」のオープンを控え、トー横広場は凄いことになっていました。

 

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↑ ここにいた子供たちはちょっと近くに移動している感じでした

 

↓ トー横の若者が補導されたという記事はこちら

www.narutabi.com

 

トーヨコがどのように変わっていくのか…。

 

私たちは自分のことで結構手一杯になっていて、周りで起こっている現実に対し鈍感でいようとしているのかもしれませんね…。



今回の映画は小さなアパートメントの一室で起こった5日間の話でした。

 

差別について、マイノリティについて、孤独について、

などについてを考える機会を与えてくれる映画も増えたような気がします。m(__)m