選挙についての韓ドラを観たのは初めてだったかもしれません。
ソン会長(ソ・イスク)率いる「ウンソングループ」の未来戦略企画室長だったファン・ドヒ(キム・ヒエ)は、世論を見方につけてウンソングループの不始末を処理するのが仕事でした。
その敏腕ぶりは絶対に敵に回したくないのに、ソン会長は婿の選挙に協力しないという彼女をクビにしました。
ファン・ドヒは何故、婿であるペク・ジェミン(リュ・スヨン)に協力することを拒んだのでしょうか…。
↑ クイーンズメーカー - Google 検索より引用させていただきました
婿役のリュ・スヨンさんは、選挙のイメージにはピッタリです!
婿を守るためにウンソンの職員だったハン・イスル(ハン・チェギョン)を追い詰め、彼女が自殺したことで、その真実に踏み込んでしまうのです。
↑ https://www.cinematoday.jp/page/A0008782より引用させていただきました
ファン・ドヒ役のキム・ヒエさんはお綺麗です!
(ノーメークでの場面も多いですが、流石女優さん、その差もちゃんと演じておられました)
真実はもっともっと恐ろしいものでした。
こんな悪魔のような婿を守るなんてもうできません!
そこでファン・ドヒは労働人権弁護士で正義を貫くオ・ギョンスク(ムン・ソリ)を選挙で市長にすることに全てを賭けていくのです。
↑ https://www.cinematoday.jp/page/A0008782より引用させていただきました
流石、労働人権弁護士です…。飾り気は皆無でした。
オ・ギョンスクはこれまでも無償で労働者を守る弁護をしてきた素晴らしい女性です。
そうして人間らしさを取り戻していくファン・ドヒの姿は、救われたような気持ちになれるのでとても良かったと思います。
最初は3人の候補で戦っていくのですが、すぐにもう一人の女性候補を辞退させて終わり、ペク・ジェミンとの一騎打ちになります。
↑ https://iemone.jp/article/lifestyle/re_411885/より引用させていただきました
もう一人の女性候補ソ・ミンジョン(チン・ギョン)もなかなかのやり手でしたが…
パク・ジェミン候補の方にはクク・ジヨン(オク・ジャヨン)という秘書がついていましたが、彼女とは不倫関係にありました。
↑ https://www.cinematoday.jp/page/A0008782より引用させていただきました
秘書のクク・ジヨンも野心家ですが、本当の真実を知らずにどんどん巻き込まれていきます。
そこからストーリーは恐ろしい方向へ展開していきます。
これ以上はネタバレが激しくなりそうなので、ここでやめておきたいと思います。
だけど、市長になればウンソングループに便宜を図ってもらえるからって、そこまで躍起になって婿を市長にしようとする会長も怖いし、なんなら殺人だって厭わないやり方で選挙に臨むってどうなんでしょう…。
↑ https://www.cinematoday.jp/page/A0008782より引用させていただきました
ソン会長はとても怖いイメージが終始拭えなかった…。
- 娘の婿をなんだと思っているのでしょう。
- 婿も婿で嫁である会長の娘をそっちのけで次々に女性に手を出しているって何なんでしょう。
正義は勝つ!
そこをちゃんと抑えてくれて安心はしましたが、相手の弱点を見つけては潰すというやり方が選挙だとしたら、選挙権があっても投票すらしたくないですよね!
面白かったところは、
- オ・ギョンスク候補を女性候補らしく見た目から美しく変身させていくところ
- 正義感を取り戻した天才(ファン・ドヒ)の心地よい追い詰め方がカッコいい
- 先の先まで見通してウンソングループを陥れる天才的な頭脳戦が凄い
ところでしょうか…
つまりファン・ドヒが凄すぎるということですね!
世論を見方につけ、相手の弱点をつき、正義を貫いていく…。
イケメンは出ないけど、選挙だからなんとなく納得(笑)
選挙ですから党の胡散臭いおじさんばかりで、そこら辺は確かにつまらない…(^^;)
- 選挙戦の相手の出方で今度はどう出るのか
- ここまで追い詰められているのに仕返しを考えられるのか
- 真実を証明することがこんなにも難しいのか
そんな風に常にちょっとしたイライラが溜まりつつ、ハラハラしながら突っ走りました(笑)
パクジェミンが必ず選挙演説の最初にいう言葉が、「親愛なるソウル市民の皆様…」ですがあんな笑顔でよくも市民全員を裏切ることが出来るものだと…。
↑ https://www.cinematoday.jp/page/A0008782より引用させていただきました
中身を知っていると、この笑顔が白々しくてむかつきます!(笑)
色々な噂に振り回される「市民」の動きもかなり興味深かったです。
- 「お金を分配する」というとそっちに走り、
- 「不倫男」と知ると反対に走り、
- 「女なのに女の敵」となるとまた反対側に走り、
本当にそんな風になるものなのでしょうか…。
ちょっと「市民」をバカにしすぎじゃない??
って感じる部分もありましたが、ここまで激しくドロドロの選挙選は日本ではなかなか見られません。
アメリカでは選挙で勝たせる人のことを「キングメーカー」と呼びます。
「キング」を作る人という直訳が出来ます。
「クイーンズメーカー」とは言わないことからも、選挙というのは男性の独壇場だったことがうかがい知れます。
今回の選挙は片側が女で、片側が男でした。
今後はこの「クイーンメーカー」と普通にアメリカでも呼ばれる日が来るのかもしれませんね!
↑ 選挙に出る人間は必ずしも「素晴らしい人」ということではないですよね!
このドラマ、海外でもかなり「高評価」を得てトップを記録したようです。
選挙によって人が殺されるなんて…と思うとなんてドラマだ!とも思いますが、悪人はどんな業界にもいるということはやっぱり意識の中に入れておきたいです。
聖職だから、偉い方だから…というような人に対する地位や職業による見方は良くないとつくづく感じます。
スカッとする結末ではあるのに、どこかスッキリしない部分があるドラマでした…。
だけど、惹きこまれたことだけは確かです!