Web Analytics

なるおばさんの旅日記

日頃のお出かけを含めた旅の日記

 本サイトはプロモーションが含まれています

ゾッとしたネズミを使った実験「UNIVERSE25」(ユニバース25)

世界の人口は80億を突破したみたいですが、この後はどんどん減っていくと予想されています。

 

80億という人数は1950年の3倍の数になります。

中国もめちゃ人口が多そうに見えますが、一人っ子政策の後に待っていたものは絶好調の景気が続いてからのいきなりの不動産バブル…人口も増えなくなってしまっています。

今更3人産め!と言っても誰がその通りにするでしょう…。

 

人口世界一の座はインドに受け渡す形となってしまいました。

 

一度バブルが崩壊してしまうような状況になると人口は減っちゃうのは当然なのかもしれませんね!

 

私が衝撃をうけたネズミを使った実験について書いてみたいと思います。

 

1968年~1972年にかけてアメリカの動物行動学者ジョン B. カルフーンUNIVERSE 25』という実験を行いました。

最初に4組のネズミが用意されました。

 

https://web-mu.jp/wp-content/uploads/2022/11/universe25_thumb.jpg.webp

↑ https://web-mu.jp/history/6250/より引用させていただきました

そこに環境も素晴らしくエサも充分に与えられたユートピアを作り、その8匹を住まわせました。

 

2.7平方メートル四方に256個の巣箱で構成されたユートピアには最大3,840匹のネズミが暮らせるようになっていました。

ユニバース1~24という大きさに制限を付けて実験を行っている限りは、200匹前後のネズミが12匹ごとの集団を作って暮らし、特に大幅な増減は見られませんでした。

 

それがユニバ―ス25として実験を行った時は、その大きさを無限にしました。

 

  • 最初は様子を見定め、巣作りを開始し、子づくりを開始し始めたのは104日後でした。(ここまでをフェーズAとします)
  • 新たな環境にネズミも慣れて、個体数は315日目に620匹まで増えました。(この期間をフェーズBとします)

↑ ネズミもかなりの知能があると言われていますよね…


フェーズCに移行すると奇妙な行動が目につくようになります。

 

あちこちにエサ場はあるというのに、どのネズミも一カ所に固まり15匹用のところに111匹が寿司詰め状態でエサを奪いあうように食べるようになるのです。

本来ネズミにはテリトリーという本能があるため、他のテリトリーには近寄らない習性があったはずです。

この頃からネズミの集団は大きく2つの種類にハッキリと分けられるようになったのです。

 

1/3のネズミは集団で行動をし、2/3のネズミは集団には属せず、無気力で繁殖行動も取らなくなったのです。

 

床で眠り巣箱に戻ることもしなくなりました。(この2/3のネズミをニートネズミと呼びます)

集団行動をしていた側のネズミはやがてこのニートネズミやメスのネズミがエサを食べようとすると攻撃をするようになります。

オスに守って貰えないと悟ったメスは、自分達も攻撃的になっていき、自分の子供すらも巣から早々に追い出すようになっていきます。

自分の子供を攻撃して食べてしまうメスまで出現します。(ここまでがフェーズCです)

 

そしてこの子供たちもまたニートネズミになっていくのです。

 

このニートネズミの子供であるネズミたちもまた、テリトリーの意識はなく、子供もつくらず、ただ食べて毛づくろいするだけの大人ネズミになっていきます。

 

メスはオス化し、オスもメス化するという現象が起きてきます。

 

成熟していないメスを襲うオスが現れたかと思うと、オス同士での交尾を試みたりと様子がどんどん変わっていきます。

性別問わず無差別に強姦して歩くというネズミまで現れました。

求愛ルールもわからず、ただストーカーするだけのオスも増えていき、子供が出来ても乳児死亡率は90%という状況になってしまいます。

彼らは争うこともなく、ただ静かに生きていました。(フェーズDです)

 

全てのネズミがニートネズミになり、560日後には最大2200匹まで増えたネズミがどんどん減り始めます。

https://web-mu.jp/wp-content/uploads/2022/11/Mice_population_Universe_25.jpg.webp

↑ https://web-mu.jp/history/6250/より引用させていただきました

 

600日を超えると、出生率より死亡率が上回ってしまいます。

やがて出産するものもいなくなりました。

 

こうして920日後には122匹まで減少したところでカルフール氏は人道的な理由でこの実験を終えています。

絶滅するまでには残りが何日ぐらいかは、おおよそでしかわかりませんが、1500日を超えた辺りか…と言われています。

このネズミを元の飼育環境に戻しても、馴染むことなく死んでしまったというデータもあります。

 

↑ フェーズCへの移行が無ければ…みんなが幸せではなかったのか??

 

この実験を人間に置き換えると、かなり怖い現実が見えてきます。

 

ある一定の数まで増え続けた人間は、過密する場所を選んで暮らし、強者が街を独占して集団をつくります。

そこからはじき出された者は弱者として無気力に暮らしていきます。

「草食系男子」なんてジョークが飛び出していた頃はまだまだ良くて、正に結婚に興味ない男女が増えて、やがて子供も残さずに死んでしまう…。

 

LGBT、引きこもり、育児放棄、戦争、移民問題、ストーカー、不登校児童虐待、結婚を避ける若者、ニート小児性愛鬱病、タワマン人気…。

 

それらが全て実験のとおりということではありませんが、人口の減少期に入った地球上の私達を考えた時、この原理に当てはまる部分も無きにしも非ずで怖くなりました。

 

人類の歴史は約700万年前とも言われています。

 

なのでネズミの920日が、我々にとって何万年後になるのか??は途方もない数字なので敢えて計算しませんが、単純に考えると250万年~500万年後には人類はいなくなると言われても不思議ではないなって思います。

 

今が600日を過ぎたあたりと考えればそんな感じではないでしょうか…。

 

私たちは人間です。

知能だってネズミ以上なはずですが、生きものであることには違いはありません。

攻撃するネズミ=戦争する人間

 

  • この辺りは最低限避けられるものでは無いのか?
  • フェーズBの幸せな状態を人間なら持続可能ではないのか?

 

かなり考えさせられた実験だったので、記事にしてみましたm(__)m