5月2日の記事で、スウェーデンでは封鎖も自粛もしていないというニュースを書かせて貰いました。
やはり、その結果がジワリジワリと、いや相当エグい数字が出てきています。
4月9日の時点で死者は1万人を超え、2日連続で100人を超えてきていました。
重症者の数字もノルウェーの2%、デンマークの4%を遥かに超えて4月半ばで8%近くにもなっていて、4月末には12%にも拡大してしまっています。
アメリカでも5.8%なので、どれほど酷い数字かわかりますね。
感染者10人に対して1人以上が亡くなっている計算になります。
これはロックダウンを行わなかったスウェーデンが、集団感染を起こして第2波に備えているという見方も出来ないことはないですが、流石に自国の国民からも疑問の声が挙がってきています。
何よりもその状況で医療が持ちこたえているという点は素晴らしいと思います。
ルンド大学のピーター・ニルソン教授も病院の状況について「まだ余力があり、ストックホルムにある臨時病院もまだ使っていない」と述べているというので驚いてしまいます。
↑ ストックホルムにはいつもの日常があるように見えるけど…
https://forbesjapan.com/articles/detail/33704から引用しています。
↓ 参考にした「foebesjapan」の記事です
一応対策としては、
- 50人以上の集会は控えること
- 症状が出たら自宅から出ないこと
- ソーシャルディスタンスを守ることを推奨している
現状に疑問を持つ国民も出てはきていますが、スウェーデンは元々国民の政府への信頼度が強いこともあって、相変わらずカフェや公園は人で賑わっています。
国内の専門家の中でも異論を唱える者も増え、「今すぐストックホルムを封鎖すべきである」とロイター通信に語っています。
2,300人近い学者が国の公開書簡に署名し、厳しい政策を導入するよう求めています。
「国民の同意も得ずに、他の国とは違う実験をしている現状がおかしい」とも指摘しており、その点は私も「確かに!」と思えてきます。
現状を憂慮している国民は自ら自粛し初めていると言いますが、いくら医療体制に余裕があっても、この死亡率は相当まずいのではないかと思ってしまいます。
国民の20%が免疫を持っていると言われていますが、本当にそのことが2波が来たときに有効に作用するのか疑問でもあります。
日本の自粛体制は厳しく無い方ですが、規律を守る国民性からか良い方向へ進んでいるのではないかとは思います。
何より怖いのが「解禁後の人々の反動」ですが、最近自粛を緩めはじめた韓国でもクラブでの集団感染が問題視されています。
経済とのバランスがものすごく恐ろしいなと思う反面、スウェーデンのやり方もまた極端で怖さを感じてしまいます。
- 推奨なのか
- 要請なのか
- 禁止なのか
各国のやり方に大きな差があるコロナ対策です。
日本もいつまで今の状況が続くのかわからないので、経済の方がかなり深刻になるだろうと予測できますね。
↑ ストックホルムの夕景も心に染みる美しさですね(#^^#)
アメリカの失業率も14%越えで、リーマンショックを上回りました。
航空会社の株も恐ろしい位下がっているし、旅行業界の未来がとっても不安です。
もはやスウェーデンだけの問題ではありませんが、世界のニュースとして、それを記事にしてしまった以上、今後のスウェーデンから目が離せないなと思っています。
WHOのウォレン・パフェット氏の言葉で悲しくなりました。
「世界はもう元には戻らない!」
戻ってほしいです!
せめて普通に旅行に行けるぐらいには戻ってほしいです!!!(>_<)
↓ 前回のスウェーデンのコロナ対策の記事はこちら