遅めのお昼でしたが、高田馬場で待ち合わせをしてチャイカでお昼を食べました。
吉祥寺の友人ですが、東西線が乗り入れているので一本で来れちゃうのです。
土曜日の午後のことです。
ランチと映画の順番が違っていますが、まずは映画のご紹介から‥。
「TITANE/チタン」という映画は、第74回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞しています。
ハッキリ言って、どこがその受賞ポイントなのかが良くわかりませんでした。
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冒頭から30分位のところで数名が退席していきました。
確かにとってもグロい殺人方法で主演の女性が男性を殺害するシーンが強烈です。
その後もなんでこんな殺人をするのか??
理由が良くわからないまま、顔見知りの女性とその同居人3人を殺害するのです。
幼い頃の事故で頭の中に「チタン」が埋め込まれた少女アレクシアは、その後異常なまでに車に執着します。
↑ https://note.com/eigadays/n/n35d50e6e1c7fより引用させていただきました
そして成人し、ダンサーとして車のショーに出るという職業に付きます。
車と共にいることでしか「快感」を味わえないアレクシア(アガㇳ・ルセル)は、そのお腹に秘密を抱えます。
↑ https://motion.nowtice.net/s/wid11963/1/より引用させていただきました
自分がしてしまった殺人から逃れるために、男の姿になって逃げ惑いますが、彼女を救ったのは10年前に息子を行方不明により失った消防士の男ヴァンサン(ヴァンサン・ランドン)でした。
そして奇妙な2人の生活が始まり、この時初めてアレクシアは「愛される」ということを知るのだと思います。
監督は女性で、とっても美しい「ジュリア・デュクルノー」という方です。
↑ https://www.moviecollection.jp/interview/137772/より引用させていただきました
一言で言えば「ぶっ飛んだ作品」という印象です。
あらゆるジェンダーを超えた、人間と宇宙人との間のような存在がこのアレクシアであり、彼女が生きて来た世界は全部偽物で本当は殺人など犯していないのでは?と思える奇妙な空気も感じます。
でも彼女には「怪物」という言葉もしっくりくるのです…。
確かに最悪な殺人犯ではあるのに、この人には罪を償うというより、それ以外の恐ろしい制裁がその身体に下されるのでそれが免罪になっているの?!という感じすらします。
多くは語れませんが、本当に観たことのない世界観でした。
好きか嫌いかと問われたら間違いなく「嫌い」に属する映画でした。
途中で退席した方の気持ちがとてもよくわかる位、冒頭30分は目を覆いたくなるシーンが多いです。
それでも最後まで観ると、
- 「特別な人間」であることは本当に生き辛いのだろうと感じ、
- 「普通」という概念がどれほど愚かなことなのかも感じ、
- 「異物」を身体に入れることの恐怖も感じ、
という感じでした。
映画館で観ると、グロさもド迫力なのでオススメ出来ませんが、VODで観られる時がきたら殺人シーンを一部飛ばしながら観てみるのも良いかもしれません。
TITANとは、「タイタン」とも読み、ギリシャ神話にも出てくる天空神ウラノスと大地女神ガイアから生まれたクロノスその他の神々の中に含まれる巨体を持った神のことでもあります。
ゆえに、巨大な船舶ということで「タイタニック号」と命名されたことも有名です。
そこら辺のことも考えて創られた映画だったとしたら、また観る角度も違ってくるかもしれませんね‥
お昼はロシア料理「チャイカ」でランチを食べました。
映画を観る前に食べて良かったと思えるほどグロかったので、そこは順番が正解でしたね(^^;)
ロシア料理ということが関係あるのかわかりませんが、いつもより少し空いているように感じましたが気のせいだったのでしょうか。
ここの一番人気のランチメニューは、
「トロイカセット」と「モスクワセット」です!
私たちは「トロイカセット」(1,500円・税込)をお願いしました。
サラダとボルシチ、壺焼き、ピロシキ、食後のドリンクが付いて1,500円(税込)です。
↑ とても春っぽいサラダで美味しかった!!
↑ ここのボルシチも種類がありますが、今日も美味しかった(#^^#)
↑ ピロシキは美味しいですね!
↑ 中はクリームシチューのような…
本当に美味しくて、一年に一度は食べたくなって高田馬場までその友人も来ちゃいます(#^^#)
↑ ジャムの入ったロシアンティー、食後にピッタリですね!
私は比較的馬場に近いので年に2度位は食べにきます!
↓ お店の詳細は過去のこの記事からご覧ください
今の社会情勢を考えるとロシア料理?という感じもありますが、食べ物に罪はありませんね!
そしてロシアの一般国民にも罪はありません!
最近のニュースを観ていると、どうか国内に在住するロシアの方達に対し、差別のない対応をしてほしい‥と心から思いますm(__)m
チタンを埋め込まれた少女に対してもそれは同じことなんだろう‥と、帰ってからしばし考えてしまうような映画でした。