私がOLしていた時代は、本当に「終身雇用」が超当たり前の時代でした。
日本という国の働き方は正に、和製英語である「サラリーマン」が中心でした。
これまでの日本人が持っている会社中心の感覚はもはや全く通じなくなるのではないか…そんな風に私ですら感じ始めています。
海外との違いに気づき、いち早く「会社」じゃなく「職種」という考えで仕事選びをして来た人の方が今は断然有利だと思います。
あなたの仕事は?
「トヨタ」です
そんな風に答えてもOKだったのが、今までの日本人の常識でした。
海外の人に言わせれば、その答えは「工場で車を組み立てているのか?」と思われてしまいます。
誰もトヨタで事務職をしているとは思ってくれません。
海外の人が聞きたいのは、
- 「トヨタでマーケティングをしています」とか、
- 「トヨタの財務関係部署でファイナンシャルプランナーをしています」とか
そういうことなんです!
つまり、「どの会社に属しているのか」ではなく、「あなたは何が出来るのか??」なんですね〜(^^;)
- 経理部のサラリーマン=ちゃんと資格を持って「会計士」と言う
- 洋服のデザイン部のOL=ちゃんと学校を卒業して「デザイナー」と言う
- テレビ局でADのような仕事をやっていても「ディレクター」と言う
というようなことです。
↑ あなたはどこの会社の人なのか?いや何をしている人なのか…?
今後は「自分はどの会社に入るのか」ではなく「自分は何になるのか」を意識した教育を始めていかないといけないように思います。
まだまだ多くの高校生は、
- 大学で何がやりたいかわかりません
- どんな会社に入りたいのかわかりません
- 転職するかどうかもわかりません
という感じの方も多いのかもしれませんね!
本当に今、将来を考えた教育をするのなら、もっと小さい頃から「職業」に対する今までの習慣を一掃することが必要な気がします。
まずは、「サラリーマン」という職種はないということが前提で、
どんな仕事が世の中にはあるのか→どんな仕事が楽しそうか→その為には何を勉強してどんな学校へいけばいいのか→とるべき資格はあるのか→転職の幅はあるのか
という考え方をする必要があるのではないかと思うのです。
たとえば一企業の「産業医」と呼ばれている医者が経理や人事に異動することはあり得ませんよね!
それと同じ感覚で様々な職業が専門化し、仕事が変わるのなら、同じ企業で他の部署に配属を希望するのではなく、よその会社でその職種をやるという転職が当たり前になるということです。
その職種も時代と共にどんどん進化し続けることを考えると、一生勉強し続けることも必要かもしれませんね。
↑ 「私は映像クリエイターです!」って言いきっていますか?
そう考えると「公務員」になりたい人は減ってしまうかもしれません…。
数年ごとに配属を変えられて、慣れてきた頃には他の部署で全く違うことをしているのが当たり前の公務員には「専門職」というのがあって無いようなものですね。
逆に「公務員職」というプロフェッショナルがいてもいいのかもしれません。(笑)
つまり何でも熟せる職種ということで、ハードルが高いけど高収入ということであれば人気も出そうですし、お任せしている私達一般市民も安心です(#^^#)
- 日本は縦の繋がり
- 世界は横の繋がり
と言い切っても良いほど、今までの日本の働き方は異様だったのかもしれません。
横へ転職を繰り返して自分のキャリアを積む
そういう考え方が近いうちに日本でも当たり前になってくるように思います。
大学ももっと「専門的知識を売りにした差別化」を図らないと有名大学でもダメになると思います。
↑ 様々な専門家が集まるミーティングは内容が濃く面白そう!
仕事が横に広がることで、
- 人種の隔たりもなくなります
- 男女の差もなくなります
- モラハラやセクハラも減ります
いずれは、正規と非正規の差別もなくなると信じています。
今は本当に転換期なのだと思いますが、急に退職金が無くなるとか、急に年金が70歳からになるとかという…ある一定の年代だけが不利になるということがないように会社も社会も「どこから線引きをするのか」をしっかり決めて動くべきかもしれませんね!
「会社型の縦社会」から「ジョブ型の横社会」への転換。
「会社型」だったからこそ、「昭和」という時代はとってもアットホームで温かいイメージだったのかもしれませんけどね(#^^#)